特定の学科だけ嫌いな子

 うちの子は小学校五年生ですが、国語と理科にぜんぜん関心をもちません。国語においては読むことは好きですが、書き取りや文法的な解釈がにがて、理科は実験は好きですが、教科書の学習はきらいです。何かよい指導方法があるでしょうか。
 だれにでも得手、不得手はあります。どちらかといえば算数や理科の系統が得意な人、国語や社会の系統が得意な人と分けられるようです。しかし、自分はどうも国語は苦手だ、理科は苦手だと決めてかかっている場合がありますし、また、学習への取りくみの姿勢が悪いために、自分自身である教科をきらいにしてしまっている場合もあるのです。
 このお子さんの場合、国語と理科がきらい、国語は読むことは好きだが書き取りや文法的なことは苦手、理科は実験は好きだが教科書の学習はきらいということです。
 これらをみると、地道な努力を要することはきらい、計画的な学習の姿勢が育っていない、論理的な思考を進めることも身についていないといったお子さん像が浮かび上がってきます。
 国語のよ読むという学習も、真に読むためには、漢字とも文法的なこととも無縁ではありません。これらを抜きにして読むことが好きということは、ただ漫然と、表面的に気楽に読むことなら好きということでしょう。理科にしても、実験と教科書の学習と別物ではありません。実験だけは好きということは、問題意識を持って実験に取りくんでいるのではなく、ただ器具を扱ったりすることが面白く、実験でわかったことも自分の中にしっかりと定着させていない、やりっぱなしであるといえそうです。
 このようなお子さんの学習への取りくみの姿勢が、きらいな学習、きらいな教科をつくっていくように思われます。

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 実力が高まって操業中も積極的に発言し、先生や友人からも認められるようになれば、自然にその教科が好きになっていきます。
 ですから、毎日の積み上げで実力をつけることが大切です。
 国語を例に考えてみましょう。お子さんのきらいな書き取りと文法的な解釈について学習方法を考えてみましょう。
 漢字学習の工夫書き取りというと、新出漢字を、十個あるいは二十個と、決められた数だけノートに機械的に書きつらねている場合があります。無味乾燥な作業ですから面白味もなく、早く終わらせてしまえばといったことで、時にはへんだけ先に十個書き、あとからつくりだけ十個書くといったことさえあるのです。
 では、楽しくおぼえるためにはどんな工夫が必要でしょうか。
 漢字のいろいろな読み方を調べて書く
 漢字には音読みと訓読みとがありますが、音読みしかない漢字、訓読みがいく通りもある漢字とさまざまです。新しい漢字を習った時には、教科書に出てきた読み方以外に、どんな読み方があるか辞典で調べます。
 漢字の組み立てを考え、どの部首からできた漢字かを考えて書く
 漢字の部首には、へん、かんむり、あし、つくり、たれ、しんにょう、かまえ、と七つのなかまがあり、これらにまた、それぞれたくさんの部首があります。漢字をおぼえる時は、部首に気をつけ、どんな組み立てかを考えると効果的です。
 漢字の部首から、漢字の意味を考えて書く
 漢字の部首は、組み立ての部分であるとともに、意味をしめす働きをしています。きへんは木に関係のある漢字、さんずいは水に関係のある漢字というようにです。ですから、部首に注意し、意味を考えながら書くと練習も楽しくなります。
 熟語や文を作ってみる。漢字は単におぼえているだけでなく、文章の中で使えるということが重要です。ですから、新出漢字は、熟語を作ったり短文を作ったりして、生きて働く形で身につけていくことが大切です。
 時には、単なる練習でなく、お母さんとお子さんできへんの漢字を集めてみよう、にんべんの漢字を集めてみよう。といった競争や、熟語や短文を作り合ってみるといった作業も、無味乾燥になりがちな漢字練習を楽しいものにし、実力をつけていくことと思います。
 文法的な知識を深めるには、文法は苦手、文法はわかりにくいとよく耳にしますが、言葉の構成や文、文章の構成にしっかりと目を向け、着実に学習を進めていわゆる苦手意識を作らないことが大切です。
 言葉の組み立てから意味を考える。
 二つ以上の言葉が合わさって一つの言葉になったものを複合語といいますが、複合語の組み立てを知ることによって、意味をつかむことができるのです。例えば「走り去る」は「走る+去る」ですから、走って立ち去ることと理解できます。
 主述をはっきりつかむ。文の構成をしっかりつかむことは、内容把握、読解につながります。ですから、その基本である主述をつかむことは重要です。修飾語が文の中に入り、一文が長くなると、主語、述語を見分けにくくなりますが、まず、主述を考え、それから修飾関係を考え、文の骨組みをしっかり理解することです。
 指示語、接続語を適切に使う。指示語、接続語は、文と文をつなぐ大切な働きをしています。指示語は、言葉、ことがら、文、段落全体を指していることがあります。何を指しているかを適確につかむことです。接続語には、前の文を受けて、補足、追加したり、原因や結果を表したり、反対のことがらをのべたりする働きがあります。この働きをしっかり理解することです。
 このように、苦手とか、できないとかを決めつけず、学習方法を工夫し、地道に実力をつけていくことこそ実は不得手な教科をなくす早道なのです。理科の場合も全く同じことがいえるのではないでしょうか。

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