国語を好きにさせるには

 小学校五年生の男の子ですが、国語が嫌いで困っています。マンガや絵本は好んで見たり読んでいますが、国語の学科だけよくありません。国語ができないと全学科まで影響してくるとよくいいます。適切な方法があるでしょうか。
 授業中、よい意見が発表でき、先生やクラスのみんなに認められたことがきっかけで、その教科が好きになるといったことはよくあることです。
 授業に積極的に参加し、活躍するためには、予習、復習をしっかりやることが重要です。
 国語の予習というと、新出漢字、難しい言葉やわからない語句を調べる、文の構成を考える、主題や要旨を考える、といった内容が考えられます。
 これらを順に行うというより、まず音読することをすすめたいと思います。五年生ともなると、新しい教材に入る場合でもご家庭で声を出して音読するお子さんは少なくなります。黙読、それも、さっと目を通すだけということになると、つい、正しいつもりになって漢字を読み違えていたりといったことも起こります。まず音読してみて、読めなかった漢字やつまづいた語句を調べるといった手順がよいでしょう。そして、復習の際も、まず音読してみることです。読めなかった漢字が読めるようになったといったことはもちろんですが、予習の際の、自分が理解するために読む単なる音読が、復習の際には、自分が理解したことを他人に伝えるために読む朗読に成長していれば申し分ありません。
 さらに、予習した時の考えと、学校で学習した結果考えが違った点については、なぜかを徹底的に極めることが必要です。予習は予習、復習は復習というのではなく、予習を復習に生かすことが大切なのです。

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 ノートといえば黒板に先生が書かれたことを写す、漢字練習をする、先生の発問に対する自分の意見をまとめて書きしるす、といった使い方が大部分です。そして、ノートは概して書きっぱなしで、くり返し、書きしるしたことに手を入れて活用するといったことは少ないようです。本来ノートは単に写すためのものでなく、自分のノートとして作っていくものです。
 ご家庭で、自由勉強の一こまとして個性的なノート作りをしてみてはいかがでしょうか。
 例えば、修飾語集めノート、熟語集めノート作りなどは、作業を進めながら国語への興味を高めていくことと思います。
 修飾語集めノートは、教科書の文章を見て、どんな、どのようにを表す言葉を抜き出し、それがどのことばのようすを説明しているかをさがし、修飾、被修飾の関係でまとめていくのです。・白い - とり ・静かな - 朝 といったようにです。お子さんは、知らず知らず、楽しい勉強として文法の学習にふみ込んでいくはずです。
 一方、熟語集めの方は、教科書に出てくる熟語をノートに集め、一つ一つの熟語を分解していきます。学習 - 学ぶ・習う。善行 - 善い行ない。皿にい行い。加熱 - 熱を加える。
 分解してみると訓で読むと意味が二つ並ぶもの、上の言葉が下の言葉にかかっているもの、下の言葉が上の言葉にかかっているものなどいろいろな組み合わせのあることがわかり、作業を通じてのこれらの発見はお子さんに、国語は面白い学習という印象を与えることでしょう。
 さらに、これらの熟語を使っての短文作りなども、楽しみながら実力のつく学習です。
 どこを糸口に国語の学習にとりついていいかわからないお子さんには、このような作業やノート作りも一つの手だてだと思えます。
 「うちの子は本を読まないから国語ができないんだと思います」とは、お母さん方がよく言われることです。このお子さんの場合、マンガや絵本は好んで読まれるとのこと、まったくの活字ばなれではないようです。ただ長文に対する抵抗があって、なかなか、いわゆる物語の世界には入っていけないのでしょう。こういったお子さんの場合、五年生なのだから五年生らしい本をといったことにこだわらず、抵抗感のない活字の大きさ、理解できる程度の内容と書きぶりの本を選ばれることです。そして読み切ることです。また、現在の興味に関連した図鑑などを読むのもよいことです。好きな本を好きなように読むところから出発し、徐々に徐々に長文の物語などにも取りくむようにしていくことです。本は面白いもの魅力あるものということがわかってくると、教科書に出てきた作者の他の作品をさがし求めて読んでみようといった気持ちにもなってくるのです。
 たくさんの本を読むようになると、自然、語彙が豊かになり、文の主題や要旨をとらえる力もついてきます。一般的にみて読書力のある子は国語の力もあるというのは、こういうところからきているのだと思われます。
 聞く、話す、読む、書く、といったことが国語の中味です。この一つ。書く力が乏しく書くことに抵抗があると、国語の学習は苦痛です。そればかりか五年生ですから社会、理科でも、気づいたことや自分の考えをまとめたり、調べたことをまとめたりといった。書く作業が切り離せないものとなりますので、他教科の学習にも影響する結果となります。
 書く力を高めるというと、すぐ、日記や作文を書かせることを思いつかれると思いますが、原稿用紙は、作文嫌いな子には苦手です。むしろ、家庭黒板を利用して伝言を書く、電話を受けた時に内容のメモをしておく、といった日常の中での書く生活を大切にし、気軽に書くことを積み重ねていくことがよいと思われます。また、親しい方への手紙などもまめに書くように仕向けていくとよいでしょう。そして、作文を書く時も、いきなり作文用紙に向かわないことです。書きたいことのメモをし、およその組み立てをしてから書きはじめることが大切なのです。

特定の学科だけ好きな子/ 特定の学科だけ嫌いな子/ 国語を好きにさせるには/ 辞書を利用させるには/ 作文の嫌いな子/ 読書の嫌いな子/ 算数を好きにさせるには/ 計算間違いの多い子/ 理科好きにさせるには/ 実験器具の与え方/ 社会科を好きにさせるには/ 地図や図鑑の利用/ 地域観察とは/ 図画工作を好きにさせるには/ 怪獣の絵ばかり描いている子/ 音楽好きにさせるには/ 流行歌だけに興味をもつ子/ 家庭科を好きにさせるには/ 家庭科と男の子/ 体育好きにさせるには/ 水泳の教え方/ ダンスと男の子/ 英語好きにさせるには/ 辞書を引きたがらない子/

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