算数を好きにさせるには

 小学校六年生の女の子ですが、最初のころは算数がおもしろく好きでしたが、だんだんと高度になるにしたがい嫌いになってきました。いまでは算数と聞いただけで、そっぽをむきます。算数は一つ一つのつみかさねですので何かよい方法があるでしょうか。
 低学年のころは算数は好きな教科だったのに、いつの間にかきらいな教科、苦手な教科になってしまったというお子さんは意外に多いのです。
 なぜ、算数ぎらいになったのでしょうか。理由はさまざま考えられますが、一般的には、どこかでつまずいたために、それから嫌いになった、苦手になったということが多いようです。したがって、どの段階でわからなくなったのか、このつまずきの源を突きとめることが大切です。算数は、積み重ねの教科で、新しい単元、新しい分野に学習を進めるとき、必ず、今までに学習したことが土台となります。ですから一ヵ所でもつまずきがあれば、その先の学習は理解しにくいのは当然といえます。
 つまずきを見つけたら、その段階までもどって、つまずきの箇所を解決することが、一番重要なことです。
 また、一口に算教ぎらいといっても、算数の内容すべてが苦手とはかぎりません。計算が苦手なのか、図形が苦手なのか、いわゆる文章題が苦手なのか、その見きわめが大切です。苦手な分野については、個々に方法を考えていく必要があります。一方、多少とも好きな分野、苦手意識の薄い分野は、大いに力をつけることです。この分野を糸口に算数全般を好きにしていくこともできるのですから。

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 どの教科にせよ、どの分野にせよ、はじめからきらいというお子さんはいません。自分で、あるいは周囲がきらいにしてしまっているといってもいい過ぎではありません。
 わからないとき、その原因を丹念に探ってわからせることをしないで、ただ、問題集でもやれば、わかるようになるのではといった安易な考えで問題集を何冊も買い与えるといったことでは、お子さんは、算数ぎらいになる一方です。
 お子さんは、本来、勉強ぎらいではありません。その証拠に、自分の力で問題を解決した時の、あるいは理解できた時の「できた」「わかった」という声には、よろこびの気持があふれています。この満足感、成就感がヤル気へとつながっていくのです。
 算数は、答えがはっきりと出ます。ですから問題を解決したという実感はことさらに強く、満足感も大きいといえましょう。
 この満足感、成就感をお子さんにたっぶり味わわせるように配慮することです。
 つまずきの箇所は、手をさしのべ、ヒントは与えても、教え込むのではなく、最終的にはお子さんが自分の力で解決するように仕向けることです。
 問題集も、手のとどく、しかも薄いものを与え、確実に仕上げて、成就感を持たせるようにすることが大切です。
 算数という教科は、系統性が強く、積み上げが大切です。ですから、その日に学習したことはその日の内に復習し、十分に理解し、わからないことをそのままに残しておかないことが重要です。復習はその日の内にということです。
 教科書とノートを中心に、その日学校で学習した内容を再確認する。
 学校でやった問題、宿題の答え合わせなどでまちがっていた問題をやり直す。どこが、なぜちがっていたのかはっきりさせながら納得のいくまでやってみる。
 教科書の例題は、特にくりか えし復習し、完全に理解する。
 問題集やドリルブックでさらに力をつける。学校で学習している内容と関連ある内容をやる一方、教科書準拠でない問題集にも取りくみ、四年生以上の内容は常に復習しておく。
 このように見てくると、復習をしっかりやることは、そのまま予習につながるといえそうです。
 何といっても学習の中心の場は授業です。授業時間をフルに活かし、授業中に学習内容をすべて自分のものにすることができたら申し分ありません。
 ところが、十分に理解できない箇所があっても、家に帰って見直したらわかるだろう、塾の先生や家の人に聞けば何とかわかるだろうといった安易な考え方でそのままに放置し、さて、見直してみてもさっぱりわからないということがままあります。
 授業中は、積極的に発言し、わからないところは質問するというのが理想です。しかし、質問ができるということは、どこが、どのようにわからないかということをつかんでいるということです。これはなかなか難しいことで、疑問点がはっきりつかめれば、学習の第一段階はのぼったとさえいえるのです。
 受け身なお子さんは、先生や友人の説明や意見にしっかり耳を傾け「なるほど」「いや、そうは思わない」といった自分の考えをはっきり持って、授業にしっかりと参加する姿勢をつくることです。
 疑問点をはっきりさせ、わからない点をわからせていく上では、先にのべた予習、復習のやり方も大いに関係してきます。
 また、ノートの取り方、活用の仕方なども大切です。ノートに書いてある誤った部分を消さずに、正答をそのそばに赤エンピツで書き込む。黒板に書かれたことだけを書き写すのでなく、先生の説明や友人の意見の大事なことは書き加えて、活用できるノート、役に立つノート作りをする、といった細かな配慮も、実は大切なことなのです。

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