幼稚園の選び方

 良い幼稚園とはどんな幼稚園でしょうか。幼稚園は、就学前の幼児の健全な発達を助けることを目的に、国が設置基準をきめて開設されているものですから、その点では、どの幼稚園も大した違いはないはずです。
 近ごろ、幼児の教育に対する関心が高まり、都会地には過半数の児童が幼稚園を経て一年生に入学してくる学校もあり、また、地域によっては、全小学校に公立幼稚園を併設しているところもあります。
 ところが、中には入園料、寄附金など、多額の経費がかかり、入園に際しては選抜試験を実施する、エリート的特殊な私立幼稚園のあることや、行事やボランティア活動で、再々幼稚園に動員され困っている親の話を聞いたことがあります。
 その一方、義務制ではないため、選ぼうにも全然、幼稚園のない地域もあります。
 もともと、幼児の教育は、親の第一の義務であり、権利でもあることを原則に、これを、補充、完成することを目的とするものですから、両親が、子どもの幼児期に関心をもって、ゆき届いた保育をしておけば、幼稚園へ行けないからといって、それほど心配する必要はありません。
 特殊な例を除けば、保育に要する費用は、公、私立とも大差はないはずです。

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 幼児を保育するのですから、自然に恵まれ、広くて健康、安全な環境を望むのが親心です。しかし、都会地などでは、それは無理なことで、雑居ビルの谷間や、商店街の狭い敷地を利用して設けられている場合が多いようです。その点、過疎になった小学校に併設された幼稚園などは、まだ恵まれています。
 ある幼稚園は、海を見下ろす広い園庭、園舎の裏山は、したたる緑に覆われ、お天気の日はこの園庭で心ゆくまで子どもたちはさわぎまわり、雨天には、広い遊戯室で遊び、ゆったりした保育家で育っています。
 こんな、理想的な環境にある幼稚園はめったにありません。しかし、幼児の保育には、なんといっても健康、安全ということが大切です。施設、環境を選択のポイントに考えることは大事なことと思います。
 自宅から、幼稚園までの距離は、子どもの身体的な疲労と、親の毎日の送迎に関係した大切な問題です。
 今まで、家庭だけで過ごしていた幼児は、幼稚園という集団生活に入り、一定のルールの中で拘束されるわけですから、精神的にも、とても疲れます。それを毎日、道い所までバスや電車で往復通園するとなると、心身に過重な負担のかかることは当然です。
 また、親の送迎も大変なことで、保育が軌道に乗り出しても、せいぜい四時間程度の保育が普通ですから、子どもを送り届けて家に帰ったと思ったら、もう迎えに出かけなければなりません。また、子どもの留守に仕事をしようと思っても、まとまった家事もできず、忙しいお母さんは、子どもが幼稚園に行きだして、かえって音をあげてしまう場合もあるようです。
 それに、都会地ですと、誘拐事件、交通事故など考えて余計な心配も出てきます。
 やはり、通園距離は、歩いて通える近い所が一番いいでしょう。
 幼稚園の特色とか保育内容は、案内書を見たり、現在、または、以前に在園したことのある親たちの情報を聞くのが一番いいでしょう。
 みなさんの評判は、だいたい当たっているものです。
 公立幼稚園は、横の連絡をとり合っているのでそれほど大差はありませんが、私立の場合、体育や音楽リズムに重点をおくとか、文字や算数など知的面に重点をおくとか、英才教育、集団指導など、保育重点を強調している幼稚園もあるようです。
 しかし、幼稚園は、小学校の準備教育をするところではありませんので、あまり気にすることはありません。
 一クラスの人数も幼稚園によって様々ですが、当然、少人数の方が行き届いた保育ができるわけです。人数が手ごろで、子ども好きな熱心な先生が、ていねいに保育に当たってくれることが何より、幼児の幸せです。そんな先生はまた、保育にいろいろ工夫をこらし、ひとりひとりの子どもの個性を伸ばしてくれることでしょう。
 幼稚園選びのポイントを、いくつか述べましたが、実状は、地域によっても違い、親の希望も、家庭事情や子どもによって違ってくると思います。たとえば、心身に障害をもっているとか、転居したばかりで、土地不案内で、どうしたらよいか戸惑っている場合には、そこの相談機関や、周囲の知人、経験者に意見をお聞きになるのがいいでしょう。
 いずれにしても、幼稚園は、小学校の予備校でも、託児所でもありませんので、幼児の理想的な保育を第一に考えて、幼稚園を選ぶことが大切だと思います。

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