入園の準備

 近所にうちの子を含め、来年入園する子が何人かいますが、その子たちを見ていますと、自分の名前はもちろん、両親の名前、住所もはっきり言うことができ、ちゃんと書いたりするようです。それに比べるとうちの子は何かと劣っているように思えます。入園までにどのくらいのことを身につけさせればいいでしようか。
 幼稚園は、お母さん方の子育てのお手伝いをするところですから、子どもの心身に障害など特に異常がなく、普通に育っていれば、心配したり、特に、入園のための準備などいりません。
 また、子どもの成長には、早い、遅いがありますから、近所の子どもが進んでいるように見えるからといって心配しなくても、すぐ追いつくものです。
 ただ、これまで、家庭の中でお母さんに甘えて過ごしていた子どもが、幼稚園に入るようになると、環境や生活の大きな変化にショックを受けるものです。その結果、幼稚園に行くのを嫌がったり、病気をしたりすることがありますから、その点をできるだけ軽くするために、いくつかの点をチェックしてみることが大切です。
 しかし、幼稚園は、三年保育の三歳児から、一年保育の五歳児まであり、その上、成長の度合いもまちまちですから、他の子どもとの比較ではなく、自分の子どもなりに考えてチェックしてください。

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 入園と同時に、待っていたように目を輝かせ生き生きと遊ぶ子がいます。たしかに、子どもは、遊びが大好きですし、同じくらいの友だちを欲しがるのが普通です。ですから、そんな子にとって、幼稚園は天国のように楽しい所なのです。
 ところが、家では、ママを手こずらせる元気な子なのに、幼稚園では、無口になり、かたすみで友だちの遊ぶのを見ているだけで動こうとしない子がいます。
 保育は、遊びに始まって、遊びに終わるというのに、これでは、先生方も心を痛めます。それより一番つらいのは子ども自身です。
 いろいろな友だち、いろいろな場所を豊富に経験させ、けんかしたり、仲よくしたり、ゆずり合ったり、がまんしたりの友だちとのつき合いを子どもなりに身につけさせておくことが大切です。
 近ごろの入園児には「はい」「いいえ」「おはよう」「さようなら」などの簡単な返事やあいさつのできない子はほとんどいなくなりました。家庭の保育がゆき届いてきたためでしよう。
 しかし、中には、家で返事やあいさつが活発に言えるのに、幼稚園では、はずかしがってできない子、家では意思表示をしなくても全部ママが察知して、やってくれるので必要がなく身についていない子などあります。
 このような子は、動作がのろいとか、友だちと遊べないとか、ほかにもマイナス面があるようです。集団生活の中では、返事やあいさつ、それに伴う態度などが大切ですから、年令に応じて身につけさせておきましょう。
 ただ、子どもが自然に覚えるのはかまいませんが、入園するからといって、いろいろ教え込む必要はありません。
 服を脱いだり着たりする、ボタンやファスナーをかける、手を洗う、遊んだおもちゃをかたづける、など、幼児なりに自分の身のまわりのことで、しつければちゃんとできることがあります。簡単なこのようなことが身についていると、集団生活に抵抗なく入っていかれます。
 ところが、子どもの中には、なんでも他人がやってくれるものと思い込んでいるらしく、手を洗っても拭こうとせず、物を出してもかたづけず、服もシャツも人が脱がせてくれるものと思っている子がいます。おそらく、お母さんのゆき届きすぎた保育の結果でしょうが、子どもにとっては、大変な苦労をするわけですから、家庭で、少しずつできることからやらせて身につけておくことが大切です。これは、子どもの自主性をつける上からも大事なことです。
 用便のしつけは、どこの家庭でもやっていますが、案外細かい配慮が足らないようです。
 遊びに熱中しておもらしをしたり、水法式や洋式がいやだと家まで用便に帰ったり、用便しながらロールペーパーをトイレいっぱいにほぐしたり、時々、幼稚園ではおかしな事件がおこります。
 子どもによっては、幼稚園で大使の用を足すのに不安な子もいます。できれば、きまった時間に用便するよう調整してやったらいいでしょう。幼稚園は大体和式と思いますが、洋式、水洗式、などもありますので、外出時などに様々なトイレを経験させるといいでしょう。そのほか、用紙の使い方、手洗いなどトイレのルールを一通り身につけさせておきましょう。
 このごろの入園児に泣く子は少なくなりました。それでも泣き虫の子がいます。中には長時間泣き止まず手こずることかあります。
 また、わがままで、自分の思い通りにならないと泣く子、泣き癖の子、泣きながらおぼれる子、親の側から離れられないで泣く子、と様々です。いずれも、精神的な乳離れがおくれている赤ちゃん子や過保護な子に多いようです。
 集団生活の中では、泣く子はかわいそうです、子どもの泣き癖は親の責任ですから、泣き虫のしつけをしないよう早いうちから気をつけましょう。

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