幼稚園を嫌がる子

 大変内気な女児なので集団生活になれさせるために少し早いと思いましたが、三歳になったので入園させました。二・三日は何とか行きましたが、思っていたとおり嫌だといいだし困っております。とりたてて折紙がきらいとか、お遊戯がきらいとかではないようです。かといってお友だちといるのを嫌がっているようでもありません。あと一年延期した方がいいでしょうか。続けさせるとしたらどうしたらいいでしようか。
 幼い子どもが幼稚園や保育所、小学校に行きたがらないという例は時々あります。そんなとき、子どもが幼いだけに親は心を痛めるものです。
 まず、子どもに「どうして行きたくないの」と、その原因をたずねて、家庭と幼稚園などが協力して、その障害をとり除いてやるようにするのがよいと思います。
 しかし、子どもにたずねても原因がわからない場合は、予想されるおもな原因として次のようなものが考えられますので、検対してみたら参考になると思います。
 子どもの社会性が著しく未発達の場合。知能が低いなど、能力が低く友だちの仲間に入れないため幼稚園生活などおもしろくない。登園の途中に犬やいじめっ子がいてこわい。距離が遠いため、通園に疲れる。幼稚園にいじめっ子がいて、いじめられたことがある。帰宅したとき母親が不在でショックをうけ精神的に不安定になった。先生が嫌い、または叱られた。登園中に弟妹が母親を独占しないかと不安。園でおもらしなど失敗があって友だちに笑われ劣等感をもっている。身体的欠陥があるためはずかしい。
 しかし、幼児の場合など、これというはっきりした理由もなく、ただ母親への甘えや、依存心から、母親と離れ難い気持が幼稚園ぎらいの形をとる場合も多いので「行くのが嫌だというのに、かわいそうだ」と、子どもの気持に安易に妥協するだけでなく、冷静な気持で対処しないといつまでも子どものふんぎりもつきませんので十分考えてください。

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 「大変内気な子なので集団生活になれさせるため、少し早いと思ったが三年保育に入園」とありますが、お考えは大変結構だと思います。
 ただ、内気な子といっても具体的にどのように内気なのかはっきりしません。
 気が弱い。はずかしがりや。ひとり遊びする。さびしがりや。人前で口がきけない。友だちと遊べない。人見知りする。知らない人の前に出られない。などはすべて内気な子に属するものでしょう。
 このような子どもの性格が形成される親の育て方を想像すると二つのタイプが考えられます。
 一つは、過度にきびしかったり、子どもへの期待が強すぎたりする場合です。
 このタイプの親は、子どもに対する要求過大。親の果たし得なかった野心を子どもに押しつける。家名、伝統、親の権威のため子どもを犠牲にする封建的な親。両親のどちらかが子どもを甘やかす反動として。劣等感、虚栄心の強い親。子どもに対する無理解、無知など。
 もう一つは、逆に溺愛、過保護で依存的になってしまった場合です。
 このタイプの親は、子どもに身体的、精神的発達障害がある。ひとりっ子、末っ子、おばあちゃん子など。何年ぶりかで生まれた子。難産の子、先に流産や死亡させた場合。親の欲求不満を子どもによって充足。配偶者を失った片親。情緒不安定な親。姑と対立する嫁など。
 このような親のタイプが醸し出す養育態度は、日常子どもを養育する中で知らず知らずのうちに幼い子どもに影響してきたものですから、親自身が自覚して自分を変える努力をすることが何より大切なことです。
 内気な子どもに「はずかしがるな」「元気を出せ」「しっかりしなさい」といくら励ましたり、叱ったりしても効果はありません。
 そればかりか、かえってその激励やしっ責のとおりにならなければと考え、よけい負担を感じてしまい、逆効果になることもあるのです。
 一般的に、内気な子は、人目につくことを避けたがるものですから、なるべく人の前で話させたり、リーダーにならせたりすることが必要なのですが、あせらずに徐々に指導することが大切です。
 つまり、表面に立たなくてもいいような立場で集団に参加できるようにし、それが自分にとって好ましいことだったという経験を積み重ねていくことにより、徐々に積極性を増させるようにするといいでしょう。
 子どもは、幼稚園でのお遊戯も祈り祇も友だちもいやではないらしいので、どちらかといえば、家庭とは一味違う幼稚園という環境に興味を寄せていると見れるでしょう。
 そして、幼稚園がいやだと言っても、たとえ、二・二日でも通園しているのですから、子ども自身は通園できる可能性が強いと見られます。
 ただ、子どもより、お母さんのふんぎりがつくのだろうかと、その方が気にかかります。
 「まだ、三歳だから、一年延ばしても」とか「幼いのにかわいそう」そんな気持にふんぎりがつけられるなら幼稚園の先生とよく相談して具体的に考えてみてください。
 登園したあとの保育については、先生が責任をもってやってくださるので心配ありません。お母さんが自分の気持を納得させずに、あまり無理をしないことです。

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