授業に興味を示さない子

 三人兄弟の末つ子で小学校三年生の男の子です。実は先日保護者会で、担任の先生から言われたのですが、うちの子は授業中落ち着きがなくいつも隣の子に声をかけたり、机の上で漫画を書いてたり、注意すると、しばらくの間は授業を聞いているようでも何かボンヤリしているそうです。知能指数は普通です。
 授業中学習に興味を示さず、よそ見ばかりしたり、手いたずらしたり、おしゃべりしたり、周りの子をからかったり、席から離れて歩きまわったりする落ち着きのない子がいます。
 こんな子どものために授業が乱され先生が手をやき、しかりつけたり、怒鳴ったり、注意したりしますが、対症的なそんな処置ではちっとも効果はあがりません。
 先生の授業技術や子どもの扱い方が未熟だったり、子どもの集中力の続く限度を無視したりすることが原因の場合もありますが、落ち着きがないということにはいろいろの原因がありますから、ただ、正座させるとか、習字を習わせるとか、目をつむらせておくとか、強制的なこのような指導をしても治るものではありません。根本原因をさぐりながら次のことについて考えてみてください。

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 アデノイドの手術をしたあと落ち着きの出た子の例があります。身体に異常がないかよく調べてあげましょう。
 異常がなかったら大いに遊ばせ、運動をさせて体を鍛えましょう。過剰エネルギーがつまっていると不完全燃焼してよくありませんから、抑圧から開放してくたくたになるまで遊ばせましょう。
 遊びも運動量の多いスケールの大きいものがいいでしょう。野球、サッカー、水泳、武道など喜ぶと思います。
 食事の好き嫌いがあったら矯正し、なんでも食べられるようにし、特に肉食より野菜をたくさん食べさせるようにしましょう。
 愛情の不足は子どもの心を不安定にします。親はみんなわが子を愛情いっぱいに育てているのですが、その愛情が子どもに温かく伝わっていなければ子どもは愛情不足を感じるものです。その点をよく考えてしかったり、注意したり、干渉したりするだけでなく、ささいなことでも子どものよい点を見つけて精いっぱい褒めてあげましょう。
 褒められた子どもの心はふくらみ、満足し、緊張感がほぐれ、その時だけでもふっと落ち着きをとり戻すものです。
 また、親は忙しくてもできるだけ子どもの相手になって遊んであげるようにしましょう。
 どんなに授業に興味を示さない子でも、好きなおやつを食べたり、趣味のプラモデルやスポーツには注意を集中し、意欲をかき立てるものです。
 勉強も分かればおもしろいが分からないことを四十五分もじっとして聞くことはとても忍耐のいることです。
 知能は普通なのですから学校で習うことは理解できるはずですが、学習の基礎につまずきがあると、その次のことが分からないことになります。九九や読み書きなどにつまずさがないかよく調べてください。
 また、子どもの趣味や特技を親が邪魔しないように大いに伸ばしてやることです。そして、日常生活や勉強のうえでどんなことにも、自分から「解った」「創れた」「できた」という満足感を味わわせるような経験を多くもたせるようにしてください。
 子どもに対する親の態度や家庭環境も大切です。子どもを放任して平常あまり相手になってやらなかったり、また逆に末っ子、ひとりっ子などで手をかけすぎ、甘やかし、干渉のしすぎなどで過剰保護になり自立心の欠けた子がいます。こんな子の中にわがままで集中力の欠けた子がいます。
 やはり、小さい時から口で育て才子で育てることが大切です。
 一日の生活の中で自分のことはもちろん、子どもにできる家庭内の仕事はできるだけさせましょう。三年生ともなれば大抵のことはできるはずです。やらせれば子どもは喜んでやります。まず、自分の事は自分でやらせ、褒めてやりましょう。
 末っ子のようですからきっと大事に育てられたことでしょう。もし、うえの二人が女の子だとしたらなおさらです。これまでの親の養育態度が想像されそうです。
 考えてみれば、末っ子がこのようになったのは親の責任です。それなのに結果はいつもうえの子と比較しては「あんたは駄目な子だ」と言われるのですからやりきれません。
 「隣の健ちゃんを見習いなさい」「兄ちゃんはちゃんとお勉強しているのに」「保護者会で先生に注意されるのは、いつもあんただけよ」などと、ことあるごとに兄弟や友だちを引き合いに出してしかられるとますよすすねてやる気をなくするものです。
 兄弟や友だちを引き合いに出すときはその子を褒めるときだけにしましょう。
 子どもは友だちとつき合うことによってたくさんのことを学ぶものです。だから親は子どものつき合っている友だちを大事にしてやることが肝要です。
 特に親の考えで友だちを批判したり、選り好みしないことです。そして、できるだけたくさんの友だちとつき合うようにさせましょう。
 三年生という年令は、だんだん友人の範囲が広がる年ごろですから、つき合いのルールや友だちを大事にすることを教え、親密関係が深まるよう援助してやってください。社会性もついてだんだん落ち着いてくるでしょう。

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