学校でいじめられる子

 小学校二年生の男の子の母親です。うちの子どもは三月生まれで、近所の同年令の子と比べると小さく学校でクラスの友だちから「チビ、チビ」と言われ、その事でいじめられたりするようです。今のところは学校へ行きたくないと言わないので安心してますがこのまま放っておいていいでしようか。
 一年生に入学して来る子どもたちを見ると同じ年令でも大きさは様々です。よく、「わせ」とか「おく」と言うように、成長の早い子と遅い子があるようですから、小さいからといって一概に心配することはありません。それに、この子どものように、早生まれで、しかも、出生時から小さかったのですから心配しなくてもすぐ追いついていくことでしょう。しかし、特別小さいと、親はみんなについていけるだろうかと気にかかるものです。
 一般的に子どもは、両親の体質を遺伝的にうけついでいる場合が多いようですが、必ずしもそうも言えない例外もあるようです。
 こうした生まれつきの体質のほかに、幼児期の栄養障害によることもあります。
 この場合は、からだ全休の発育も悪く、ときには神経質的な問題をおこします。そして、その一部のものは、幼い時に重い病気を患ったことからきています。このような子どもは、身体的に完全な健康状態にあるかどうかを確かめる必要があります。
 また、からだが極端に小さい子どもの場合、内分泌系の異常や特殊な栄養障害など、からだの大きくならない病気もあるので医学的な検診をうける必要があります。

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 一年生に入学当時、クラスー番のチビッ子が六年生卒業ころには、上位三番目に大きく成長した子がいます。
 ただ小さいだけで、健康状態に異常がなかったら小さいことにこだわらず普通の子と同じように、精神的にも、身体的にも大いに鍛えたらいいと思います。
 とかく親は、子どものからだが小さいだけで不憫んと思うのか、かばい過ぎ、過保護になり、甘やかしやすいものです。特に、出生障害や幼児期に重い病気をしたため発育が遅れている場合など、親の心の後遺症もてつだって、「この子は、小さい時重い病気をしたのだから」と、いっそう過剰保護になり、正常な子どもの成長を阻害することになります。
 子どもの背丈を伸ばすとともに、心の背丈も伸ばしましょう。
 体質的に小さい子どもの中には、ノッポも及ばない知能のすぐれた優秀な子どもがたくさんいます。
 だいたい、日本人は西洋人と比較すると体格的にはチビでとてもかないません。しかし、スポーツ、学問、技術などの面で西洋人に負けない実力を示し、かえって優越感さえ持っています。
 子どもに、チビのための劣等感を持たせるようなことが絶対にあってはならないと思います。
 身体の小さい子は、子どもたちの集団の中では、とかく目だたないため無視されることが多かったり、また、他の子についていくために体力的に無理をしなければならないことも多く、そんなことから自然、情緒障害をおこしたりしやすいものです。
 学校の先生は、人間平等の考えに立って、クラスのどの子も平等に認められ、親和感で結ばれることを願っているわけですから、チビもノッポも、頭のいい子も悪い子も、障害を持つ子もみんな助け合い、仲よく交流するよう指導しているはずです。だから、チビの子が身体が人より小さいだけで下積みになっていじめられていたり、ノッポの力もちがそれだけでいばっていることは、クラス集団全休の問題として先生が責任をもって糾明し、解決しなければならない大事な問題です。
 しかし、別に悪意もなく、もちろん差別感や軽蔑感もなく単純な愛称として、先生や友だちから呼ばれる「チビちゃん」でも、子どもにより、年令によって意外に子どもの心を傷つけている場合のあることに注意しなければなりません。
 このことは、家庭においても大切なことであって、ある人並以上に大柄ぞろいの家族の中で、末っ子だけが小さいので「チビ君は、からだが小さいから勉強をしっかりやらないと社会に出て困るぞ」と激励の気持の一方で、みんなで「チビちゃん」のペットネームで呼んでいたことが、いつのころからか末っ子に劣等感をもたせ、情緒障害をおこさせていたことがわかり驚いたという例もあります。
 まず、家庭生活の中で、普通の子と平等に扱い、絶対に劣等視をさけて自信をもたせるように育てることが大切だと思います。
 自分に比べて、年令の低いもの、女の子(男児の場合)、体力の劣っているもの、知能や成績のよくないもの、性格の内気なものなど何らかの意味で弱い者をいじめる「いじめっ子」がいるから、「いじめられっ子」が出るわけです。「いじめっ子」は、社会性の発達が未熟だったり、甘やかされて育った子が、思いどおりにならないため相手をいじめることになったり、平常、満たされない欲求不満のはけ目が原因だったりするものです。
 しかし、比較的にいってただ弱いとか小さいからというだけでなく、暴力を振るう、文句を言う、のろま、いばる、きたない、おせっかい、だらしない、行儀が悪い、うそつき、わがまま、協力しない、いじわるなどの理由で、みんなに嫌われ、のけものにされ、いじめられる子もいるのです。
 また、たまには、かわいいため、友だちにからかわれているのを、いじめられているとうけとめている場合もあるので担任の先生とよく相談されて、いじけさせないように指導してください。
 あまり深刻になって心配することはないと思います。

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