遅刻ばかりする子

 小学校六年生の男子の親です。実は、子どもの一学期の成績表を見て遅刻の回数が意外に多いので驚いたのですが、うちの子どもは寝起きが悪くて、朝はいつもギリギリの時間まで寝てるので私がうるさく言うのですが、言う事を聞いてくれません。それどころか、遅刻をする事に対して悪いと思っていないようにも見えます。何かいい方法はないでしようか。
 六年生の子どもですから、誕生以来十年以上かかってこのような時間無視の生活態度がしつけられたと考えられます。
 病、膏肖に入るというべきで、早く手を打つべきでした。今は、治すのに十年かかると考え六年生なりに本人の自覚にうったえ、あせらずに自主療法を促しましょう。
 睡眠という習慣は、生理的なものとして、それほど考えなくても自然に確立されていくものですが、年令に応じて母親が十分な睡眠をとらせようとしても、なかなか熟睡せず、熟睡しないともっと睡眠時間が必要と考えてなんとか眠らせようとして、その繰り返しの中で誤った習慣が身についてしまうものです。
 まず、子どもの健康に異常がないかよく調べ、思いきって朝、時間がきたら起こしてしまうことです。むしろ、睡眠時間を心配しすぎる親の不安を克服することが大切です。一方、周りで子どもの関心を引く話をしたり、テレビをつけたりせず眠られる静かな環境をつくってやって早寝をさせることです。
 そのため、しばらくは、昼間少しぐらい勉強に身がはいらないことがあっても心配ありません。

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 子どものころは、大人と違って時間で行動するよりも、自分の欲求に従って行動するものです。だから、時間を守らないとか、だらしがないということは時間を守らせない親の責任と言えます。これらのことは、やはり、周りで教えてやらなければならないことです。たとえば、幼児のころから、おやつの時間以外は食べ物を絶対与えないとか、食事時間や遊びに出たときの帰宅時間を厳守するなどは時間を守る習慣づけ、けじめのある生活への第一歩です。
 時間を守ることは、自分の生活にけじめをもたせるだけでなく、他人とも深いかかわりのあることを教え、遅刻の意味を自覚させると共に、時間を守った時の満足感、快感をも味わわせることが大切です。
 幼いころからの親の干渉のしすぎ、世話のやきすぎは、子どもの自主性を阻害し、依存的な子に育ててしまいます。
 「起きなさい」「寝なさい」「遅くなるから早くしなさい」と、世話をやかれ通していると、次に声をかけられるのを待っているように「もうすこし」「もうすこし」「もうちょっと」と、甘えがつのり、起きること、寝ること、遅刻することが、まるで人ごとのように、依存的になってしまうのです。
 たまに、放っておいたらどうでしょう。夜ふかしして徹夜になろうが、一日中寝ていようが、遅刻して昼ごろ登校しようが、子ども自身の問題として突き離してみることです。
 さて、お母さんにこんな措置ができるでしょうか。
 人間は、知らない間にそれぞれに生活リズムの中で生きているものです。
 終日、親の保育のもとに生活している子どもは、親の生活リズムの中に組み込まれているのですが、幼稚園、小学校と進むにつれ、子どもなりの独自の生活リズムを次第にもつようになります。もう、六年生ともなれば、一人前の生活リズムをもち、自分のリズムを保っていこうとするものです。
 「今日は、クラブ活動があるから遅くなるよ」「今度の日曜日は、友だちと公園へ遊びに行く約束をしてあるんだ」「今日は、宿題があるから十一時まで勉強するつもりだ」などと、独自に生活予定をもつようになります。
 生活にけじめがなく、時間に神経が働かず、だらしのない子は、主体性がなく、生活リズムをもたず、波のまにまに過ごしているのです。
 こんな子は、よくしたもので必ず誰かが周りで世話をやき、支えてくれているものです。そんな悪循環を繰り返していると、いつまでたっても生活の悪習慣はとれるものではありません。
 どこの学校でも、夏休みや冬休みの長期休暇には、子どもたちに生活計画表をつくらせけじめのある生活リズムを指導しています。
 あれをまねて家庭でも、子どもとよく相談し、簡単でもいいから、日常の生活計画を立てさせて実行させてみたらいかがでしょう。起床、就寝の時刻から、遅刻、天候、行事などを組み込みます。もし、計画が無理だったら表だけ作って結果を記録させることでもいいでしょう。ただ、大切なことは、子ども自身が計画し、実行し、記録することです。援助しても世話をやかないことです。
 朝寝ぼう、夜ふかし、眠りが浅い、時間を守らない、遅刻しても平気、だらしがないなどは、それだけを処理しようという考えでなく、生活習慣全体の調整という形でとりあげ処置していくことが望ましいのです。
 また、子どもの躾は、同時に大人の躾であり、おとなの反省であることを忘れてはなりません。
 最近、核家族化か進んだせいか、生活の合理化に伴って、家族生活のルール、マナーが混乱していることも心配されます。これを機会に、日常生活、子どもの養育態度をふり返り、親が先頭に立って家族ぐるみで悪習慣の追放にとりくみましょう。

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