給食を嫌がる子

 小学校一年生の女の子を持つ母親です。実は娘が最近学校での給食を嫌がるようになったのです。と言うのは、幼稚園の時はお弁当で毎日好きなものを作ってやったのが原因かどうかわかりませんが、毎日パンを少しずつ残してきたり、嫌いなおかずをパンの間へはさんできたりします。特に好ききらいが激しい方ではないのですがどうしたらいいでしようか。
 小学校の教育課程は、各教科(国語、社会、算数、理科、音楽、図画工作、家庭、体育)、道徳、特別活動によって編成されています。
 特別活動には、児童活動、学校行事、学級指導があり、学級指導の内容は、学級生活や学校生活への適応に関する指導、保健、安全に関する指導、学校給食の指導、学校図書館の利用の指導などで、給食は、学級指導の中に位置づけられているわけです。

スポンサーリンク

 この学校給食のねらいは「学校給食に関する指導においては、食事の正しい在り方を休得させるとともに食事を通じて好ましい人間関係を育成し、児童の心身の健全な発達に資することをねらいとし、正しく、楽しく食事することについての指導、給食時の清潔や環境の整備についての指導などを行う」とされています。
 また、指導上留意する点として、学年の発達段階に即し、必要に応じて時間を特設し、その成果が給食時の実際に生かされるよう配慮する。衛生や安全については、自分自身のためだけでなく、他の児童に迷惑を及ぼさないためであることを理解させる。食べ物の好き嫌いの激しい児童については、原因を調べて適切な指導を行い、必要に応じて家庭との連携を図りながら指導するよう配慮する。を挙げています。
 指導要領の、このような規定に基づいて、各学校では、毎日正午に約四十五分程度の給食時間を定めて、食事をとり、指導をしています。
 ところが、約四十五分の時間の中で、準備と後かたづけを含めて、食事をとり、指導を行うことは実際問題としてなかなか忙しいことです。特に低学年の先生方は苦労します。
 ある学校の年間給食指導計画の中から、いくつかの指導項目を拾ってみますと、運搬、配膳、後かたづけをきちんとしよう。きれいに手を洗い、身仕度を整えて給食の準備をしよう。テーブルを整えきれいにナプキンを敷こう。姿勢よく、正しい食べ方をしょう。献立を知り、食物の働きを考えよう。みんなに感謝し、お互いに協力して、当番をしよう。好き嫌いをなくし、残さず食べよう。教室をきれいにし、気持よく食べよう。落ち着いて楽しく、仲よく食べよう。などがあり、学校給食のねらいを達成するために先生方が気をくばっている点がよくわかります。
 ある学校では、グループで机を寄せ合い、美しいテーブル掛けをかけ、花を飾って食事をしているところもあり、また、食堂を設定して、全校児童が交代で一年生から六年生まで一緒にテーブルを囲んで家族的な団らんの食事を楽しんでいる学校もあります。
 いずれにしても、大勢の友だちと同じ物を一緒に食べる学校での給食は、子どもにとって、栄養の面からも、躾の面からも楽しさの面からも、その影響はとても大きいものと思います。
 しかし、食事についてのマナーや偏食などを家庭で様々に身につけてきた子どもたちですから、指導する先生方の苦労は大変です。
 特に、決められた時間内に食べられない子や、好ききらいの激しい子、小食で定量を食べられずいつも残す子、食事のマナーの極端に悪い子、などの指導に悩まされることが多いようです。
 ただ、食事の量については、カロリーの関係で定量はきまっているものの、子どもの体質や習慣で小食の子どももあり、残す無駄もなくするために、配膳の際、おかずは適量に配分し、パンも半分に切って、一枚とか一枚半を与え、無理や無駄のないように考慮しています。そして、衛生安全の面から、普通、残した物は家庭に持ち帰らせないようにしています。
 好き嫌いは誰でもあるものです。しかし、嫌いだからといって、絶対食べられない、見るのもいやだということでは、人とのおつき合いのうえからも、栄養の面からも支障がおこります。
 食べ物の点から、なんでも食べる人間は、オムニボラスと言うのだそうです。なるほど人間のようになんでも食べる動物は、ほかにいません。伸び盛りの子どもはなんとかして好ききらいなくなんでも食べるオムニボラスに育てたいものです。お母さん方に「子どもさんは好ききらいありませんか」とお尋ねすると必ず「ありません」とおっしゃいます。それは、好きな物だけ食べさせ、幼稚園のお弁当も特に好きなものを選んで作って持たせるからなのです。そして、何かの時に「わたしお肉きらい」と言って食べないと、次の機会には「お肉きらいだったわね」と食べさせないようにすることから食わずぎらいになってしまいます。幼児や低学年の子どもの好き嫌いは、お母さんが作っていると言えそうです。
 ところが、学校で、牛乳の飲めない子どもを飲めるようにしようとビンに目盛りをつけて気長に指導したり、給食時間が一時間半もかかる子を先生が根気よく指導したりしていると、「きらいなものを無理に飲ませる必要がない」「急がせたら子どもがかわいそうだ」と、先生に文句を言うお母さんもあって指導する先生方も大変だそうです。
 家庭での食生活、食事の躾などは、学校給食に大きな関係があります。特に、食べ物に対する感謝、作ってくれる人への感謝の気持ちが根本になります。お母さんが学校給食をよく理解され学校に協力して子どもを指導されることが大切です。
 この程度の好ききらいの子どもはよくありますから特に心配することはありません。

幼稚園か保育所か/ 幼稚園の選び方/ 入園の準備/ 幼稚園を嫌がる子/ 園で親から離れない子/ 園で何もしない子/ 園でボスになる子/ 園でケガをしたとき/ 小学校の選び方/ 入学の準備/ 越境入学/ 転校/ 教室で手を挙げない子/ 授業に興味を示さない子/ 落ちこぼれの子/ 本を読むとあがる子/ 学校でいじめられる子/ 遅刻ばかりする子/ 忘れ物をする子/ クラスでのけものにされた子/ クラス替えで元気がなくなった子/ 給食を嫌がる子/ 修学旅行へ行きたがらない子/ 中学校の選び方/ 中学の入学試験に失敗したとき/ 自分の学校に不満をもつ子/ 先生を批判する子/ クラブ活動のあり方/ 高校の選び方/ 実業高校を嫌がる子/ 中途退学/ 大学の選び方/ 大学受験に失敗したとき/ 大学へ行かないと言い出したとき/ 通知表の見方/ 成績物の処理/ 授業参観/ 自活活動/ 謝恩会/ 通学の服装/ PTAの役員/ 学級PTAのまとめ役/ 家庭訪問/ 先生とのつき合い/ 先生に子どもの事を注意されたとき/ 宿題を出さない先生/ 体罰を加える先生/ 先生と話す機会が欲しい/ 学級の担任替え/ 帰国子女の教育/

       copyrght(c).子育てと育児.all rights reserved

スポンサーリンク