先生を批判する子

 中学二年生になる男の子の親です。うちの子は学校から帰って来るとよく学校の事を私に話してくれます。その中で先生に対する批判も多く「担任の先生は某大学の英文科を出てるけどあそこは大した事ないよ」とか「教え方が下手で」などと言ってるのです。このまま放っておいたら勉強にも身が入らなくなってしまうのではと心配しています。
 中学二年生の男の子が、お母さんに学校のことをいろいろ話してくれるそうですが、とてもいいことです。この年ごろになると、子どもは親に閉鎖的になり、話したがらないものですが、お母さんが聞き上手だから彼もくつろいでいろいろ語りたくなるのでしょう。
 子どもには子どもの悩みがあり、言いたい愚痴もあるのですから、これからもとっくり聞いてあげてください。
 子どもにとって先生は信頼の的ですから、批判するだけに先生をよく観察し、自分をどう思っているか、友人との中で先生は自分をどう位置づけているか、えこひいきはないかなど厳しく批判することは当然でしょう。そして、いつも先生を自分と結びつけて見ているものです。先生を独占したい気持はどの子も同じなのです。
 「学歴がよくない」「教え方が下手」などと先生を批判しているようですが、必ずしも「うちの先生はダメ先生」という否定した言葉とだけはうけとれないのです。とにかく、子どもの話をよく聞いてあげてください。
 この子どもは、お母さんのどんな養育態度に育てられ、どんな性格の子なのでしょう。
 何かに劣等感をもち、他人にひけ目を感じている子、愛情の面で不満や不信をいだいている子、友人や兄弟に嫉妬心をもつ子、過重な期待をかけられたり、権威に抑圧されている子などが告げロ、悪口、不平不満、人の批判ばかりする強い好訴性を示すことがあります。このような傾向が性格特徴として考えられることはないでしょうか。
 子どもの訴える先生批判、学校批判は、視点をかえれば、彼自身が訴えたい心の奥にあるものを、それにかこつけて訴えているとも考えられます。
 望んでいる数々の欲求、飢えている愛情、認められたい気持、自己中心的な考え、高すぎる期待の重荷、また、彼の心の奥の動きを探り、よく理解してあげましょう。

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 親は子どもより経験もあり、見識もあるのですから子どもの話を間くときはどんなことにも、親は正しい考えをもって子どもに対処しなければなりません。かりにも、子どもかわいさから間違った子どもの考えに妥協するようなことにならないよう指導性を忘れないことです。
 子どもの語る先生批判の中には、親が聞いて納得のいくものと、納得のいかないものがあるはずです。
 先生だって人間ですからオールマイティーではありません。その点をよく考えて是々非々主義で意見を述べ合うべきでしょう。
 例えば「うちの先生は某大学出だから」という批判はどうでしょう。教師は、どこの大学を出ようが、博士であろうが、教授であろうが、中学教諭の資格がなければ学校の先生はできないのです。また、「教え方が下手だ」という批判はどうでしょう。教えられる者が何を基準に上手とか下手とか評価するのでしょう。先生はプロですから、授業のやり方については一番重点をおいて研究しているはずです。
 そして、彼のこのような批判は、どの友人にも認められる評価なのでしょうか。
 先生も人間なら欠陥もあり、間違いもあり、完全ではないはずです。そして、教師が完全でないことが先生を信頼できないということにつながるものではないと思います。
 親はこの点、ちゃんとした見識をもって対処すべきです。
 このごろ、中学校の校内暴力事件の話から先生の中にも「おかしな先生」の多いことを耳にします。「先生が殴っているんだから生徒に殴られるのはあたりまえ」「ろくな授業をしていないんだから生徒がサボっても当然」「実力がないんだから生徒に馬鹿にされるのさ」と、ほんとうに残念だと思います。
 ある調査によると、楽しいと思う授業は、実技のある保健体育や美術で、机の前で講義を受ける主要教科は不人気で、わかる授業が楽しいようです。その点、英語、理科、数学などは人気がありません。
 わかる楽しい授業を望む子どもたちは教師に次のように訴えています。「ゆっくり進めて欲しい」「きちんとまとめて要点を的確に」「質問の時間をたくさんとって」「わからない子には必死に教えて」「黒板に書くだけでなくよく説明して」「おもしろくジョークを入れて」「ひいきをしないで」など。
 中学校の子どもたちは厳しい目で教師を見ています。生徒に信頼される魅力ある先生であって欲しいものです。
 生徒に、教師としてのイメージだけでなく、寝まき姿の先生、裸の先生、をわからせることが大切です。子どもは自分と共通した人間教師をそこに見て親密感をもつことでしょう。また、何かの機会に「先生はぼくのことをあんなに思っていてくれるんだ」と知らせてやることも大事です。
 親と教師は協力して子どもの信頼感をとりつける機会をつくりましょう。また、教師とのスキンシップやクラスの友人との人間関係についても考えてあげましょう。
 また、親は養育態度を反省し、圧制的な厳しいしつけや、溺愛の甘やかしがあったら直し、社会性を育て、自己統制のできる素直な子に導きましょう。

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