通知表の見方

 うちの子どもには、テストの結果はすべて報告しろという方針で教えていますが、テストの成績は比較的よい点数なのに通知表の成績があまりよくありません。クラス全体の成績がよいため通知表ではそのような結果が表れているものと思いますが、いつたい通信簿はどのような基準に基づいて評価されるのでしようか。
 家庭(父母)と学校(教師)は車の両輪とはよく言われることですが、この両者が手をとり合い密接な連絡をとって子育てにあたらなければ、子どもの教育効果は上がるものではありません。
 PTAはその基盤になるものですが、学校として学級担任として様々な方法でお互いの理解、協力を深めるよう努力しています。
 家庭訪問、授業参観、日曜参観、父母の給食試食会、学級学年父母懇談会、学期末個別面談、学級学年通信、連絡帳、PTA便り、また、運動会、学芸会、展覧会などの年間行事など学校によっていろいろ工夫しています。しかし、最近は、共稼ぎ家庭も多いせいか、「学校へ来る親はいつもきまっていて、ほんとうに来て欲しい親に来てもらえない」とか、「学級や学校からの通信連絡を親はどれだけ見ていてくれるのだろうか」などと残念がる教師もいます。
 お互い投げた球をしっかりキャッチして、相互に理解を深め、家庭や学校の教育に生かしていかないと、子どもはよくなるものではありません。通知表も家庭と学校を給ぶ連絡機能の一つであって、教師がいくら苦労して記録しても親が十分の理解をもって受けとめないと、子どもの実態を十分伝えることにならず、教育的効果も発揮できません。

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 通知表は学校によっていろいろな呼び名がつけられています。「通信薇」「通信簿」「あゆみ」「あしあと」など様々で、記載の内容も記載の方法も学校によっていろいろ工夫されています。
 元来、通知表は学校の公簿としてきめられたものではないので学校によっては使用しないところもあるわけです。
 ただ、学校は学習指導要領に基づいて教育をしており、教師は学年相応に各教科や学校生活全般にどれだけの指導効果をあげ、また、それぞれの子どもにどのように身につけたかの反省評価をし、記録しなければなりません。それが公簿である指導要録です。おおかたの通知表はこの指導要録と関連をもたせて記載が工夫されている場合が多いのです。
 ところで、通信連絡だからと言って子どもの実態を教師は無神経に父母や子どもに伝えればいいかと言うとそう簡単ではありません。「うちの子に限って」「うちの子こそ」というのが親の真情です。だからと言って間違った評価や歪められたものであってはなりません。記載された評価の程度はどうであろうとも、親も子どもも勇気づけられ、励まされ、わが子を見直させてくれるような、意欲づける通知表であることが大切です。
 人間を評価することは難しいことです。まして未完成な子どもを客観的に評価するなど不可能と言ってよいでしょう。しかし、教師はなんとか主観を交えず、ひとりひとりの子どもの実相をとらえて親に教育的な方法で伝えようとするのですからその苦労は大変です。だから「指導するのは楽しいが、評価は嫌いだ」などと言う教師もいます。
 通知表というとすぐ点数や進学と結びつけて、教科学習の成績にだけ目を向け、「上がった」「下がった」でしかとらえない親が多いので子どもも教師も情けなくなるのです。
 通知表の形式は様々でも内容はどこの学校の通知表も大差はなく、出欠の記録、身体の記録、学習の記録(所見)、行動の記録(所見)、通信欄、修業証、在学証、学校、学年の目標などが網羅されています。また一部所見欄や記述形式をとって結果だけでなく成長の過程や態度なども理解してもらうよう工夫されています。
 例えば、低学年の子どもが無遅刻、無欠席で通学できたということは何より喜ぶべきことですし、その努力も褒めてやれることです。
 また、行動面や係活動で努力進歩した点も所見欄の記述や学期末の個別面談の際の担任の話と併せて賞揚激励してあげる点もあるでしょう。どうかすると親は、学習の評価だけを注視し「2に下がった」「4が一つ増えた」と他の記録面を顧みることをしないのは残念なことです。
 さて、学習額にしろ、行動額にしろ、成長の激しい子どもの評価は、教師も主観をもつ人間であるだけに客観的に評価することはとても難しいことです。だから、学校では評価についての論議は絶えず、研究も続けられています。特に未知の可能性をもつ小学生の場合など、レッテルを貼るような決めつけの評価は危険なことです。
 ただ、教師はいつの場合も目標をもって行動や学習面の指導を行っていますので、その目標にどれだけ子どもが達したかが評価の目やすになるのです。それには結果だけでなく、もちろん過程や学習へのとり組みの態度や努力も対象になるものです。また評価の際他の子と比較し相対性の立場で評価する方法が多くとられていましたが、これに対し最近、到達のねらいをきめてそれに照らして評価したり、他との比較ではなくあくまで個性的にその子なりの進歩の度合いで評価する方法などを加味している学校もあり、通知表の表示の意味が学校によって違うのでよく理解することが大切です。
 いずれにしても、教師は指導の過程における日々の評価記録をとりながら、過程も重視し、客観的な評価をするよう努力しているもので、大学生のように一回や二回のペーパーテストだけで評価することはありません。
 どこの学校の通信簿もそれぞれに工夫され特色をもっていますので、親は記載内容とともに通知表の見方などについて担任からよく説明を聞き、十分理解したうえで教育的に子どもに生かすようにすることが大切です。

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