自活活動

 小学校の教育課程は各教科と道徳、特別活動によって編成されています。特別活動の目標は、学習指導要領によると「望ましい集団活動を通して心身の調和のとれた発達を図り個性を伸長するとともに集団の一員としての自覚を深め協力してよりよい生活を築こうとする自主的実践的な態度を育てる」と示されています。
 今日の教育は民主的な集団活動を通して個性の伸長を図り、心身の調和的発達を促すとともに、平和的な国家や社会の形成者として真理と正義を愛し、自主的精神に充ちた国民の育成が求められています。
 その点、特別活動の目標は学校教育の一般目標といってもよいもので、その活動は極めて重視され期待されるものなのです。このように特別活動のねらいは、学校教育全休の教育活動の重要性から、義務教育九か年を通して同一目標で、小、中学校を二見した教育活動として展開されることになっているのです。特別活動の内容は児童活動、学校行事、学級指導の三つの教育活動から成り立っています。

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 児童活動は次のことを目標としています。
 子どもの自発的、身体的活動であり、なすことによって学ばせる実践活動であること。集団活動に参加すること。集団の中で個を生かすこと。
 集団を育てることと集団の中で個を生かすこととは相いれないようですが、究極的には集団を通して自己を実現していくことがねらいであり、集団の活動は手段であることを認識しておくことが大切なのです。
 児童活動の内容としては学級全活動、児童会活動及びクラブ活動の三つの活動があります。
 学習指導要領には「学級全は学級の全児童をもって組織し学級生活における諸問題を話し合い、その解決を図る活動及び学級内の仕事の分担処理に関する活動を行うこと」と示されています。
 子どもたちにとって学級は一番身近なもので家庭のような存在です。その自分たちの学級生活を自分たちの手でより楽しいものに向上発展させようという活動であって、活動を通じて学級の一員としての自覚を高め健全な自主性や社会性を養い、個性の伸長を図ろうとするものなのです。
 学級活動の内容は次のようなものです。
 話し合い活動。これは、学級生活にかかかるいろいろな問題を話し合い解決するための活動で、教師が中心となって司会進行する低学年から、子どもが自主的に話し合う高学年まで、子どもの発達段階によって話の内容(議題)や話し合いの仕方、役割分担などが違った形で行われ、係や集会などについての話し合いもなされるもので、学級全活動の基盤となる活動です。
 「教室をもっときれいにするにはどうするか」「弱い者いじめをする子をどうするか」「七夕子ども会をひらこう」など、話題は時により学年程度により様々で、問題も個人から出されたり係から提案されたりします。三、四年生以上になると各学級から学級委員が選ばれ、書記や記録の係と司会進行をつとめ自主的に運営されます。四年生以上になると学級委員は学級の代表として学校の代表委員会に出席します。このようなリーダーは、できるだけ全員に経験させるため、学期毎に交代したり一部輪番で当てるようにしています。
 係活動は、学級内の仕事を分担処理するためいくつかの係に分かれて行う活動で、係の種類や数は学年程度や学級の創意工夫により様々です。ただ、あくまでも先生のお手伝い的なものではなく、子どもたちが必要によって自主的にきめて活動するもので、例えばある四年生の学級では給食係、整備係、保健係、掲示係、学習係などの係が作られています。
 学級集会の活動は学級の全児童が集まって楽しく充実した生活を送るための活動で誕生会、七夕子どもまつり、球技大会など発達段階に応じて生活経験の拡充と深化を図るため子どもが企画運営して実践する活動です。
 学習指導要領には「児童会は、学校の全児童をもって組織し学校生活における諸問題を話し合いその解決を図る活動及び学校内の仕事の分担処理に関する活動を行うこと」と示されています。そしてその具体的な活動の結果として「学校の一員としての自覚、自主的社会的な生活態度、個性の伸長など」の育成が期待されるものです。児童活動の内容は次の三つに分かれています。
 代表委員会の活動。高学年(四、五、六年生)の代表者(学級代表、委員会代表など)によって議題を選定して話し合いをしその解決を図る活動。
 各委員会の活動。高学年の全児童が、いくつかの委員会に分かれて自分たちの学校生活の向上発展を図り、より豊かにしていくための仕事を分担して行う活動。
 集会の活動。全校の児童または学年の全児童が会合して、児童活動についての協議、活動状況の報告や連絡、楽しみの集会などを行う活動。
 このように、学校における子どもの自治活動は低学年から高学年へ、学級レベルから学校レベルヘ、小学校から中学校へ、と拡大充実するよう計画されその成果を期待されているものの、指導の難しさや学力偏重などの結果からか、その実状は十分とは言えません。今後家庭教育とも密接な連携をとり、真の子どもの自治活動を通じ、平和的な国家や社会の形成者として真理と正義を愛し自主的精神に充ちた子どもを育てる努力をすることが現在の急務かと思います。

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