通学の服装

 中学、高校は各学校別に制服が定められているところが多いですが、小学校では一般に自由としているようです。うちの子どもも今年から小学校ですが、通学に適した服装はどのような点に配慮して選べばよいのでしょうか。
 「毎朝、鏡の前に立って、このスカート、あのブラウスと、着ていく服の衣装合わせをしていて登校時間に遅れてしまうので困っています」
 ある母親が、四年生の娘のことで口説いていました。
 子どもの服装も時代の移り変わりとともに変わりました。経済事情のわるかったころは、衣服を選ぶことなどできず、あり合わせの物で間に合わせていたせいか、子どもの通学服は、家庭の経済事情を見るように様々なものでした。
 しかし、近ごろは、誰でも着たいものが自由に着れる豊かな時代です。それだけに、小学校でも、親から、制服や標準服を決めた方がよいという意見も出るようですが、異論もあって、なかなかまとまらないようです。
 今の子どもは、豊かな家庭に育ってきたせいか、親の着せるものに選り好みを言い、おしやれになったように思います。
 しかし、通学服は、いわば仕事着なのですから、やはり親がポイントをおさえて、幼いころから指導する必要があります。また、入学式、卒業式、その他特別の場合は、改まった気持ちをもたせるためにも、普段着とは別に、新調でなくても、洗濯したもの、折り目のついたもの、ボタンのとれていないものなど配慮された別の衣服で席に臨む習慣をつけることも大切ではないかと思います。
 ある母親は、薄着を励行させ、夏から鍛えて、寒中でも、子どもは半袖、半ズボンで平気で通すようにしつけました。
 また、ある親は「子どもが通学するときは、持ち物を肩から下げるよう工夫して、手をあけるようにし、また、突っ掛けなどは絶対に履かせません」と話していました。このように、通学時の服装は、子どもの健康、安全の上からも、心をくばる点があるようです。
 髪型なども、流行や好みがあり、中学生ともなれば、学校で髪型を規制しただけで、大騒ぎをするこのごろです。親が子どもかわいさのため、自分の好みに合わせて、あれやこれやと幼いときから着せ替え人形か、ペットのように子どもの髪型や服装までつくりあげ、それが子どもにしつけられてしまい、子どもの関心が過剰に服装に向けられる結果になるという点はないでしょうか。
 通学服は、子どもの健康、安全、情操、しつけなど、いろいろの面から心をくばる大切な問題だと思います。

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 どこの学校でも、体育の授業には学校できめた体操着に着替えるのが普通です。学校によっては、夏になると、登校したら体操着に着替えるとか、登下校も体操着で通学させている学校もあります。
 もともと、子どもはエネルギッシュで活動的です。休憩時間、校庭で遊ぶ子どもの姿を見ると圧倒されるようなすさまじさです。
 男の子も、女の子もスポーツウェアーのような、手足がさばきやすく、逆立ちにも、転がるにも適した動きやすい服装が最適です。履き物もきちんと足に合ったシューズが一番いいことはもちろんです。
 学校でも、身体検査、水泳、体育などで着替えをしたり、暑い、寒いで服を脱いだり、着たりします。特に、低学年の子どもは、その度に大変です。背中にボタンやファスナーがあって脱げなかったり、つなぎやロンパース式のものは、片方だけ脱ぐわけにもいかず扱いに苦労します。
 また、教室内は暖房で暖かく、外が寒い場合や遊びまわって汗をかいたときなど、服の脱ぎ着で調節するためには、子どもがひとりで簡単にできることが大切です。
しゃれたものより、子どもの手で簡単に脱ぎ着できる、構造の簡単なものがいいでしょう。
 校庭の隅で泥んこいじりしている友だちの側で、ぽつんと立って眺めている子がいます。「どうして一緒に遊ばないの」と聞くと、「よごすとママに怒られるの」と、さびしそうに答える子がいます。
 これでは、遊び盛りの子どもにはかわいそうです。いくら汚しても、破ってもいいものを着せて、思いっきり遊ばせましょう。
 夏など、休憩時間が終わると、汗びっしょりで教室にとび込んでくると、みんな、はあ、はあいって、ノートの下敷きをうちわがわりにしてあおっています。
 下着も、汗をとりやすい、洗濯のきくものがいいと思います。
 子どもの仕事着は、下着も、服やズボンも、丈夫で、洗濯のきくものを何着か用意し、夏などは、毎日着替えさせて、気軽に洗濯してあげましょう。
 仕事着といっても、やはり服飾ですから、着心地のいいもの、似合ったものと考えるのは、親も子も同様と思います。
 しかし、時々、非活動的で、華美と思える髪型や洋服で登校する女児がいます。学校は集団生活の場ですから、他の子どもへの影響も考えて困ることがあります。
 高学年や中学生ともなれば、非行や問題行動が服装と関連する点も考えて、よく気を配る必要があります。
 常識として、簡素で、子どもらしい通学服装をいつも念頭において注意してください。服装の乱れは、心の乱れにつながります。

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