PTAの役員

 このたびPTAの役員に選任されました。今まで学級の委員は経験しておりますが、これからは学校全体のこととなりますと無事勤まるか不安でなりません。PTAとは、どういうものか、また、そのあり方にはどういったものなのでしょうか。
 学校には、戦前から保護者会とか、父兄会とよばれる、学校に従属したかたちの後援会のようなものがありました。
 ところが、終戦後、民主教育を展開するにあたり、教育は学校のみにかぎらず、家庭や地域社会の協力があってこそはじめて教育の成果があがるものであること。また、教育の民主化には、成人教育を発展させていくことが必要であるということから、地域の拠点として、自主的な社全教育関係団体としてPTAが発足したわけです。
 PTAのPは親であり、Tは先生、Aは全ですから、PTAは父母と教師の会という意昧なのです。
 戦争によって焦土と化した日本は、精神的にも、物質的にも、荒廃の極にあった戦後からPTAは、発足以来幾多の紆余曲折を踏み越えながら、六三制等の新教育の理解、校舎の急増対策等、学校教育への協力と共に、環境整備の活動を推進し、今日の学校教育の充実発展に大きな役割りを果たしてきました。また、組織も全国的に拡大充実し、今後益々日本の民全教育推進のために大きく期待されています。

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 ある学校のPTA規約の「第二章 目的」は次のように掲げています。
 第二条 本会は次のことを目的とする。
 一、父母と教猟具の緊密な協力により、児童の健康な成長をはかる。
 二、会員の教養を高め、かつ親睦をはかる。
 三、学校の教育環境の改善と充実につとめる。
 第三条 本会は特定の宗教や政党に偏らず営利を目的としない団体であって学校教育の管理や、教職員の人事には干渉しない。このようにPTAは、婦人団体や青年団体など他の社会教育関係団体とちがい、あくまでも、子どもを幸せにすることを目的としており、子どもの問題をすべて父母と教師自身の問題として考え、またよりよい父母と教師になるよう努力し合うという面をもっており、つまり児童生徒の福祉を図る団体であると共に、父母と教師が共に学び合う学習団体でもあるのです。
 現代の病める社会や青少年の荒廃に危機感をもたれているとき、父母と教師が一心同体となって活動するPTAに期待するものが大きいだけに子どもの幸福を願う本来の目的をあらためて強く追認し、日本教育の柱となって貢献して欲しいと願うのです。
 また、規約の「第三章 会員」は次のように掲げています。
 一、本校児童の父母、またはこれに代わる者。
 二、本校の教職員。
 このようにPTAの会員は、教育の専門家である教師と子どもの両親という立場の違う者で構成され、しかも父母会員の性別、年令、職業、能力、意識、生活環境、社会的地位など成人の各層を含めた多様性をもっているのが他団体とは大きく違う特色です。
 それだけに、会員相互のそれぞれの能力、持ち味を生かして多くの成果をあげることが期待される反面PTAの同質的な活動を期待する場合、よほどの協力と意思の疎通を図らなければならないという困難面もそこにあるのです。それだけにリーダーの責任も重大です。
 規約はまた、常任委員会として次のように掲げています。
 「成人教育委員会・広報委員会・校外指導委員会・厚生委員会」これらがそれぞれ各学級からの代表で構成され、役割りを分担して直接活動をしPTAの機能を発揮しています。
 以上は、あるPTAを例にほんの概略を述べたのですが、あなたは、既に学級委員も経験され、すべてご承知と思いますが、この機会に改めてPTA規約を一読され再確認してみてください。そして、あなたの人格、識見、持ち昧を生かされ全会員の立場に立って複雑な構成員をまとめられ、信頼される役員として自信をもって活躍されることを期待します。
 豊かな社会の心の貧困とはよく言われることばですが、近ごろの青少年の非行や暴力事件は学校や家庭の荒廃とともに誰もが心を痛めている問題です。
 心ある人は、直接子育てに当たる父母や教師に「しっかりして欲しい」と訴えています。
 父母も教師も子どもの幸福を願う同じ二つの輪なのです。子育ての支えになり、お互いを育て、勇気づけてくれるPTAを期待しています。
 PTA評価のバロメーターは「父母と教師の話し合いがどれだけ豊かに積み重ねられ、その小集会がどれくらい自由に自主的に開かれているか」だと言われます。
 そんな中で最近PTAは各地域で、父母の研修に、子どもの幸せのために、目ざましい活動を続けています。
 「今こそ親と教師はしっかりして欲しい」という世論に応えるためにもPTAは、今後一層、父母と教師と地域の力を結集し、子どもの幸せを願って、「よい家庭づくりに役立つために」「学校教育のよき理解者となるために」「地域環境をよくするために」「よい親、よい教師となるために」渾身の活躍を期待するのです。

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