学級PTAのまとめ役

 子どもの担任の女の先生が結婚することになつたので、学級委員の私が皆さんに相談して、先生にお祝いを差し上げることになりました。ところがお金を集める段になって異論を言う人が出てごたごたしています。どうしたらいいでしようか。
 担任教師が子どもや父母に絶対信頼され、先生もまた父母と親しみ、信頼し、子どもをかわいがっている学級雰囲気は誰もが願うすばらしいものです。このような学級は父母も教師に協力してくれ、教師も子どもの指導がしやすく理想的なものです。
 しかし、こんな学級ができるにはまず教師が親切で教育熱心であることが第一でしょう。また父母も先生を信頼して協力する気持がなければできるものではありません。理想的な仲よし集団のこんな学級では、父母も教師も民主的で家族のように親しみ合い、自然に支え合うようになります。
 どの学級もこのような人間関係で結ばれていたらどんなにか子どもが教われ、教育も高まることでしょう。そんな学級の教師は、子どもが休んだり、病気をすれば電話で容態をたずねたり、心配して帰り道、見舞いに立ち寄ります。子どもにわからない勉強があれば特別に残してでも教え、また、子どもに行動上の問題があれば家庭を訪ねたり積極的に親を呼んで相談します。そして親が病気なら見舞いもすることでしょう。また、親や子どもの方も教師が休んだり病気をすれば親身になって心配するのは当然です。教師と親というより親しい人間同士の本音の交流になるからです。
 子どもを支える親と教師がお互い喜びも悲しみも分かち合う人間としてつき合えることはどんなに幸せなことでしょう。

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 どんなに親しみ合った学級でもまとめ役はご苦労をするものです。人はそれぞれ違う考え方をもっていますし、先生とのつき合いの度合い、感じ方も微妙に違っているからなのです。だからまとめ役は平常からみんなとつき合いながらひとりひとりの意見を十分聞いて理解を深めておき、一部の先走った意見に引きずられて無理することのないよう、控え目にまとめていくことが大切です。そして、例年やっていることが自分の役員の時に今までと変わったり中止になったりしては面子が立たないとか、申し訳ないなどと考えて無理押しすることは避けるべきです。
 特に金集めではごたごたすることが多いので注意して話し合いを進めましょう。
 まず金額はできるだけ低額におさえるのがいいでしょう。また全員均等額にするか応分にするか希望者にするかなどは、民主的に全員の意見を十分聞くことです。無理して役員の原案を押しつけることは問題の種になりやすいものです。
 これが平常信頼している担任の先生の慶弔について相談するとなると、慎重にとりまとめていかないと、場合によっては父母同士はもちろん父母と先生との親密関係にも溝をつくることにもなりかねません。まず、弔いの場合はあまり問題は起こらないでしょうが、出産、結婚、栄転など先生の喜びを祝福したいという場合です。
 何より皆さんの善意がまとまるよう絶対に無理せず、金を出さなくても手作りの品、寄せ書き、花束、祝電何でも心が通じればいいのです。十人の中のひとりの異論で九人の善意を傷つけ、先生にまで迷惑をかけていることがよくあるものです。
 このようなことは、父母や子どもに対する教師の心づかいの場合も言えることで、特に教師の方は相手が大勢なうえにどの親にもどの子にも同じようにつき合うのですから大変です。
 だから、親も教師も、金や物を仲だちにしたお互いのつき合いを一切しない方が一番すっきりして問題もおこらず交流も長続きするのではないかと思います。
 特に小学校のように幼い子どもの教育の場合、例えば、親と教師が反発し合って仲が悪いようでは子どもの心は動揺し素直に育たないように、親の考え方や学校に対する態度、教師との人間関係などが大きく子どもに影響するものです。
 だからこそ学級の父母と教師との人間的な密接な結びつきが要求されるわけですが、一面あくまでも両者は学校の教師と父母という公的な立場にあることを忘れず、常にけじめをはっきりしておくことが子どもの教育上大切なことだと思います。この点どこの学校にも父母と教師で構成するPTAがあるのですから、この機関で調整するのがよいと思います。
 PTAの規約には、大抵会員の慶弔規定が決められています。そして、父母会員、教職員、児童などの慶弔について細かく決められているはずですから、これによって処理することが一番問題がおこらないと思います。
 この例のように担任の先生の結婚がはっきりしたら学級の役員はPTA会長に報告し規定によってお祝いをして頂きそれで済ませることです。
 本問の場合はおそらく特別親しい人間関係に結ばれた父母同士であり、また先生も皆さんに信頼されている理想的な学級雰囲気なので、思わず話し合いが進んで二重のお祝いをすることになったのだと思います。また異論と言ってもきっと、「これが先例になって他学級に迷惑をかけては」と心配されてのものではないかと推測されます。
 役員の方は異論をよく聞いて再度検討し、学級としてのお祝いをとり止めるとか、花束か寄せ書程度にとどめてみんなの気持を先生に伝えるなど、他の方法を考えるのが賢明な処置だと思います。何よりもまとまりのある学級の人間関係を大切にすべきです。その方が先生に対する何よりの贈り物であり、先生も喜ばれることでしょう。

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