家庭教育とは

 家庭教育というのは、文字どおり家庭で行う教育ということで、学校や社会で行われる教育とは、かなり異なる特徴や内容があります。
 家庭教育が「育てる教育」であるとしたら、何を育てるかについて考えれば、家庭教育の内容が明らかになるといえましょう。
 家庭教育では「人間性」を育てることが大きなねらいですから、人間性の中味をよく分析していけばよいことになります。人間性という言葉はよく使われますが、その内容ということになると、ハッキリしないのです。その点で家庭教育が漠然としていることになるのです。
 そこで、家庭教育で育てる人間性の中味をもう少し具体的にあげてみましょう。
 個性、自主性、独立心、意欲、責任感、道徳性、情操、創造性、社会性、感情
 このように列挙していくときりがないほどたくさんあります。ここにあげたのは、ほんの一部分といってよいのです。あとはご自由に、自分で大切と思うものを考えてください。そして、それをどのように育てるかを考えれば家庭教育のねらいが次第に明らかになるでしょう。

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 どこの親も、子どもにいろいろな期待をかけて子育てをするわけですが、その期待の中には「こういう人間になってほしい」という願いがこめられています。その願いや期待は人によって違うはずです。ご自分の心にある願いや期待をじっくり見つめて、それを大きくクローズアップして、それを中心にどうすればよいかを工夫することによって「わが家の家庭教育」がハッキリするはずです。
 家庭教育とは、これこれのものなりといった一般論だけふり まわしてみても、それだけでは形式論に終わって内容がぼやけるのです。家庭教育とはどういうものかハッキリしないということですが、わが家の実状と子どもの実態とをニラミあわせながら、親としての自分の望みを夫婦でそれぞれ述べ合うことからはじめてください。
 しかし、うっかりすると、親の望みが家庭教育からはみ出して、もっぱら学校教育のほうへ移ってしまいがちですから注意が必要です。
 例えば、成績の良い子に育てたいとか、音楽の上手な子に育てたいとか、プロ野球の選手かオリンピックの選手に育てたいとかいう期待が大きくクローズアップする可能性が大きいのです。
 わが子へのこのような願いや期待を抱いていますと、親が直接子どもにしてやれる教育は限られてしまいます。どうしても人手を借りるとか、学校教育や塾、おけいこ教室などに依存せざるをえません。
 そうなると、親としてできることは、働いて月謝の用意をしようということになり、もっぱら仕事に心が向いて、直接子どもとの心のふれあいや、しつけなどがおろそかになります。
 世間で「教育費」という言葉がよく使われますが、その内容は、ほとんど学校教育のことに関して使われるのではないでしょうか 家庭で親が行う家庭教育についての教育費もありうるのではないでしょうか。そこらのことを考えてみることも、家庭教育の内容を明らかにするのに役立つでしょう。
 例えば、どんな玩具を買い与えるか、どんな絵本を買い与えるか、どういう経験をさせてやればよいかなどを考えることが、家庭教育費の使い方となってきます。
 しかし、人間性の中味を考えますと、それは経済や物質面ではなく「心」の面にウエイトがおかれていることがよくわかります。人間性とは、一言でいえば「心」のことです。健康な心を育てるとか、豊かな心を育てることが、家庭教育の内容なのです。
 それは目に見えないのでハツキリしないといえるでしょうか。心そのものは目で見たり手で触れることはできなくても、心が動いて具体的な形で表現されますから、決して漠然としたものとはいえません。
 例えば、子どもがぐずぐずしていたり、ぼんやりしていたりするとき、それは手や足、体の動きとして表面化していますが、その奥にある中味は「意欲」の欠如「やる気」の無さということです。
 したがって、モリモリ積極的にやる子に育ってほしいと思う親は「意欲を育てる」家庭教育に努力を上手に使うことを心がけねばなりません。
 その時、誰か人にたのんでとか、友人や家庭教師にたのんでと考えるのでは、それは家庭教育ではなくなるわけです。
 したがって、どのような接し方、しつけ方、扱い方をすれば よいかを研究工夫し、それを親が実践することが家庭教育ということになります。

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