子どもにとって良い親とは

 子どもは親の鏡で親の生きざまは非常に重要です。したがって、親自身のあり方、暮らし方について向上心をもって人間としての自己教育に努力することが、家庭教育における一つの大切な方法といってよいのです。
 しかし、人間だれしも完全ではなく、欠点もあればよくない面もあるのが当然です。したがって、親の悪い面が子どもに伝わらないようにとのご心配も、親心として当然のことです。
 そこで、良い親になるよう努力するのが良い親のあり方ということになり、そのために良い親の条件のようなものをハッキリつかんでおくのはよいことといえます。

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 良い親とはどういう親かということですが、それは子どもに対する心構えや態度ということになり、子どもにとって良いということが中心となります。ですから、親として大人として欠点があっても、子どもにとってよくあれば、それで良い親といえるでしょう。子どもは親のすべてがわかっているわけではないのですから。
 次にいくつか列挙する形で述べてみましょう。
 愛情の伝え方を工夫する親。
 親の抱いている子どもへの愛情をうまく子どもに伝える工夫をすることです。親心はあっても、子どもに理解されなければないのと同じだからです。愛の鞭などという親の身勝手な愛情は伝わりにくいのです。
 子どもの立場になれる親。
 子どもは大人と違う価値観をもっています。そこで、くだら ないという理由で子どもの収集品、興味、活動などを拒否せず、それに理解と寛容さを示すことが大切です。子どもの見方、感じ方、考え方、行い方、つまり年令相応の子どもの心理を理解できることが、子どもの立場になれる基本です。
 子どもの独立心を育てる親。
 子どもは、親への依存から独立へ向かって発達していきます。そこで発達に合わせて、順次子どもを自立するように指導できる親はすばらしいのです。いつまでも赤ちゃん扱いをせず、子どもと親の間に適当な距離をおき、子どもに責任をもたせる扱いをしたいものです。
 適当な期待をする親。
 子どもの年令や能力などに対して、適正な期待をする親は賢明です。しかし、親心というものは、とかく子どもに過大な夢を抱きがちです。そこで子どもの現状に飽きたらず、ついつい無理な要求をしがちです。じっくりわが子の年令や能力、適性、性格などを客観的に把握するよう努力できれば素敵です。
 子どもの話を誠意をもって聴く親。
 子どもが言いたいこと、報告したいこと、要求すること、その感情などに、心と目を向け、じっくり「聴く耳」をもつ親は良い親です。とかく親のほうから、注文、命令、指図、しっ責、禁止などを発射しがちです。子どもの話に誠意をもって耳を傾ける態度をもつ親はすばらしい親です。
 感情を大切にし、それを受容する親。
 子どもにとって感情は非常に重要なのです。大人はとかく理性や理屈を重視しがちです。そこでまず感情を受けいれ、それを理解し、理解したということを子どもに伝えることができれば大した親です。感情を受容し理解するといっても、直ちに子どものわがままな要求を許すことではないのです。感情は受容、よくない行為は許さないのです。感情と行為の区別ができる親はすばらしいのです。
 規則正しい一貫した生活をする親。
 日常の家庭生活が一定の日程によって規則正しく営まれることは、子どもの心に安定感を与え、親を信頼させることができます。親の考え方、生活態度、行動、扱いに一貫性があれば、そういう親は子どもにとって信用できる安心な親なのです。
 仲良く暮らす両親。
 子どもにとっては、父親も母親も同じく親で、どちらも大切なのです。そこで、もし両親が不和だと子どもの心は分裂して、こんなに心配で悲しいことはな いのです。ですから、両親が仲が良いということは、子どもの安定感や幸福感、ひいては健康な心を育てるのに非常に重要です。したがって仲良い夫婦は最良の親の条件の一つを満たしているわけです。
 エネルギーを正しく発揮させる親。
 子どものエネルギーは大変なもので、これを仰えたり、禁止したりすると爆発して人に害を加えたり、内攻して自分を傷つけるようにもなります。
 そこで、子どものエネルギーに対して正しい水路づけをしてやり、正しく発揮させてやることを考える親は良い親です。玩具、遊具、遊び友達、その他多角的な活動を考えてやりたいものです。
 子どもの自己価値感を育てる親。
 子どもが、自分自身のことを良い子だと思い、そう感じることができるように育てる親は最高です。
 これはうぬぼれや優越感とは違うのです。人と比べて成績がよいとか、絵がうまいとか、力が強いとかいうことではなく、ぼくはこの世の中に生まれてきた価値のある人間だという自己価値感なのです。
 つまり、人間としての絶対の価値ですから、相対的な他人との比較なしに、子どもに自分を大切な存在と思わせ、感じさせることができれば、生きていく意欲がわき、生きがいが与えられるのです。

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