夜尿

おねしょは、赤ん坊のころには誰でもしています。一歳から二歳にかけて、おむつをとることが試みられ、やがて昼間はきちんと便所または便器で用を足すことを子供は学んできます。ただし、夜の方は、少しく遅れ、ふつう三歳ごろにコントロールができ上がるとされます。しかし、個人差は大きく、六歳ごろまでは、たまのおるしょは異常とはいえないし、小学校高学年でも、一割ぐらいは月に数回の失敗があるという統計もあります。
夜尿が問題になるのは、六歳を過ぎても、ほとんど毎晩のようにあるといった場合であり、年齢と回数の両方の要因を考えて問題とされます。

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夜尿の原因も様々です。年齢が小さい場合、生活年齢は大きくても、精神年齢が低い場合を別として、なお次のような場合があります。
訓練の不足した場合。おしめをいつまでもさせおくと、おねしょを積極的になおそうとしなければ、夜尿がずっと残ってしまいます。その子だけでなく上の子も遅くまでおねしょがあっり、父や母も幼時おねしょしていたなどが、夜尿をやめさせようとする訓練を不足させる結果になることが少なくありません。
もちろん物理的な条件、寝室と便所との距離、便所の構造なども関係が深い。また、子どもを可愛がるあまり、いつまでも赤ん坊扱いしたいという親の願いが、つい訓練をなおざりにしてしまうこともあります。
一種の心身症としての夜尿。この場合にはふつう一旦でき上がっていた夜のしつけが、心理的な原因から崩れて、退行現象としての夜尿がひきおこされてきます。新しい弟妹の誕生は、それまで一身に集めていたの愛情を弟妹にとられる結果となり、愛情を回復したいという無意識のうちの反応が、赤ん坊的な夜尿をひきおこします。あるいは、何らかの身体の病気にかかり、その回復の時に、病気中えた親からの関心をひきとめたいという、やはり無意識の望みから、夜尿がひきおこされるというわけです。
器質または機能的な泌尿器、神経系の疾患の場合。この場合はよりまれなものといえますが、ただこのときには単に夜尿ばかりでなく、昼間の遺尿、また尿失禁とか頻尿を伴ったりすることが多い。身体的な細かい検査により発見はそうむずかしくありません。
夜尿の治療は、もちろん原因によって異なります。訓練不足にはとにかく訓練することが大事であるし、器質、機能性の異常には、それなりの治療が根本となります。心身症としての夜尿は、心理治療が中心的治療となってきます。
ただし、夜尿症がすでにくせとなってしまっている場合、その訓練、心理治療は必ずしも容易ではありません。根気よい指導、治療が続けられねばなりません。
日常の夜尿の指導においては、まず夜尿を悪いくせとして叱ることは、ほとんど意味がないばかりか、かえって悪化させます。むしろ、夜尿をしなかったさいに褒めること、自分で便所にゆき、尿をコントロールすることを学ばせることを心がけねばなりません。またそのためには、子供自身が夜尿を直そうという気持を持つように指導する必要があります。夜寝る前に水分を多くとらないこと、必ず便所へ行ってから寝ること、夜中に起こした時にはっきりと目覚めて自分で便所へ行くこと、等々が夜尿を直すためにすすめら れますがいずれも子供自身が直そうとする気持をもっていなければ無意味ともいえます。

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