勉強の仕方と学業不振

学業不振の子どもの中には、知的な基礎能力も低くないし、努力も人並みにしているというタイプのものがみられます。あるいは、よく勉強しているわりには効果のあがらない子がいます。この場合には、勉強のやり方に問題がないかどうかを考えてみる必要があります。
勉強の方法を調べるには、そのためのテストも作られていますが、もっと簡単に調べることもできます。例えば、ノートを調べてみるだけでも学業成績のおよその予想がつきます。学業不振を示す子どものノートは、ただ黒板を写しただけであって、ちょっと質問をしてみても、書いてあることの意味や繋がりがわかっていません。だいたい黒板に書かれたことは学習内容の骨組みであって、その意味がつかめていないということは、ノートによって学習内容が生き生きと思い出せないということです。高学年になるにつれて、自分の理解に合わせたノートの取り方がより重要な技能として要求されてきます。これがうまくいかないと、試験の時に丸暗記をしなくてはならなくなるのです。また、参考書をうまく使えるということも、自主的に勉強を進めるのに欠かせない技能です。

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勉強への興味が欠けていたり、勉強しようという意志が弱いことが学業不振をひき起こすことも多い。これは主として子供の性格的な問題です。
興味の繩囲が狭かったり、興味のもち方が気まぐれであることは、学習に不利な条件となります。これは家庭生活においてもとくに考えておくべき問題です。家庭での子供への話しかけの内容がいつもきまりきっていないかどうか、ときにはゆっくり一つのことを話し合うような雰囲気はあるのかどうか。豊かな興味は、勉強への興味の基礎となるものです。このためには、子供の経験を豊かにするような配慮がなされなければなりません。
しかし、子どもの直接的経験は空間的に限りがあるため、これを補うためには、間接的経験を用意してやらねばなりません。テレビも活用のしかたによって、学習のための基礎を広げるのに役立つ。また、読書は間接的経験の拡大に役立つばかりでなく、一冊の本を読み通すということが意志の力を育てるのにも効果をもたらすと考えられています。
また、学業不振を示す子の中には積極性の乏しい子が多いといわれています。こうした積極性の乏しさは、一つには自信のないことにも起因しているため、何か自分の得意なものを自覚させ、それを伸ばすことを考えてやる必要があります。
学業不振の原因の一つとして、様々の身体的要因があげられますが、これはある程度、日常の観察からも推定できますが、その重要さの程度によっては専門家の診断が必要です。
また、特に身体的欠陥ではなくて、生活習慣のまずさからくる疲労が原因になることもある。スポーツそのほか過度の身体的負担、夜遅くまでテレビを見る、というようなことは、勉強時間の不足をもたらすということよりも、もっと好ましい健康状態の保持という点から考えてみなければならないことです。
このほか、種々の外的な力による精神的圧迫によって、異常に落着きをなくすとか、それが原因となって身体的に異常をもたらすということもあるから、この点も十分に留意しておかなくてはなりません。
以上のように学業不振には様々の原因が考えられ、その原因に応じて対策が用意されねばならないわけですが、まずはじめには、担任の教師と相談することが必要です。このことを通じて、学校と家庭における子供の様子についての情報が交換され、その結果、子供に対する見方がかなり広がって、原因についての総合的 理解がしやすくなるはずである。その上でさらに詳しい診断を必要とする時には、他の専門家の助力を求めることになります。
専門機関への相談や、家庭での個別指導を考える場合でも、家庭と担任教師との相談を抜きにしてはうまくいきません。また、学校での指導を考える場合にも、教科の時間の中だけの指導ばかりでなく、特別活動その他の機会が活かされねばなりません。
また、学業不振はその程度によって扱い方も違ってきます。学習の広い領域にまたがる重度の不振については、はじめから学業不振を示す領域の全体について一度に働きかけるよりも、まず部分的に改善を図っていって、それによって、改善することができるのだという自信をつけながら全体的効果が現われるように段階的に直していくようにするのが適当です。それには学習効果の現われやすいもの、努力すればすぐできるものから取り組のが効果的です。
環境的要因が主になっている時には、当然、環境への働きかけが必要となりますが、特に両親の過大な期待、敵格すぎる態度は学業不振を悪化させやすい。いずれにしても不振を早く発見し、早く対策をとることが重要です。

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