教師や親との関係

担任の教師になんとなく親しめないということが、勉強嫌いの原因になることがあります。これにもいろいろのキッカケが考えられますが、教師の子供を見る眼がかたよっていることに起因することがあります。テストで良い成績を示したり、教師のいうことをよくきく従順な子は問題のない子であって、宿題をしてこなかったり、いたずらをする子は問題児だという見方が一般にあります。しかし、そうした問題児と見られる子でも、はじめからそうだったわけではありません。むしろ、うっかり忘れて宿題をやってこなかったのを叱られたり、事業中に友だちに話しかけられて、それに相手になっているのを咎められたりしている中に、先生に嫌われているという気持を抱くようになってしまうことがあるのです。
この他、小学校低学年の子供の中には、教師がいった冗談を本気にして、後で先生は嘘つきだと思い込んでしまうこともあるから、学年の発達段階に応じて子供の受けとり方に留意しなくてはなりません。これに似た教師に対する誤解はいろいろ考えられます。

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勉強に対する親の考え方の問題についてはすでにふれましたが、一般に、親が子供に対して抱いている期待の過大さが子供たちを息苦しくさせています。もっとゆっくりした気持で、子供の勉強を見守ってやる心の余裕があればよいのですが、これもあれももっとと追いたてることが、それぞれの子供に合った勉強のペースを乱してしまって、かえって、子供にとっては勉強が重荷と感じさせてしまうおそれがあります。
子供達の発達には個人差があって、高学年になってやっとエンジンがフルに回転する子供もいるのです。はじめから無理に回転させると、途中で故障を起こしてしまうこともあるのです。
もっとも、そうした心の余裕が持てるためには、子供の進歩の状況や、つまずきの様相をしっかりとつかんでいなければなりません。そして、もしも子供のつまずきが後の学習に大きな影響を及ぼすと判断した時には、早急にそれに対する処置を考えてやらねばなりません。ただ頭ごなしに、しっかり勉強しなさいというだけでは、かえって子供を不安におとしいれてしまうだけなのです。
このように、どんな時にはゆっくり見守ってやるほうがよくて、どんな時には直ぐになんらかの働きかけをしたらよいのかの判断が重要であって、いつも同じ調子で働き加けるのがよいのではありません。
いくらやっても成績が上がらないということから、勉強への張り合いを失っていく子供たちがいます。たしかに通知簿の成績は上がっていません。こうした経験の結果、良い成績を取ろうと思わなくなってしまう子供がいます。もっと極端になると、学校生活でうまくやっていくという望みを自分自身が持たなくなってしまう場合があります。そして、こうした子供の中には、他にスリルを求めるという行動に走るものさえでてきます。
子供の進歩は、テストの成績や通知簿だけではわからないものです。よく子供を観察していれば、どの子どもにも進歩した跡を見つけることができるはずです。また、それを見つけて、励ましてやるのが親や教師の仕事でもあります。そしてこのことがうまくやれるためには、テストの結果だけでなく、その回答が出されてきた過程をつかむことが必要なのです。まぐれで正答になったのと、いわゆる考え過ぎて誤ったのとでは、むしろ後者のほうが学習の値うちとしては大きいと考えられます。だから、子供がたとえ点数の低い答案を持って帰ってきても、どんなところを誤ったのか、それはどんな考え方の結果だったのか、よく見たり、たずねだりしてやることが大切です。そうする中で、案外、子供たちはでたらめにではなく、それなりに考えていることを発見するでしょう。そしてまた、そういう扱い方をすることが、子供の回答に値うちを認めたことになり、子供はそれまでよりもいっそう慎重に解答するようになるのです。
勉強嫌いの子供の中にはどうやって勉強したらよいかがわからないという子がいます。勉強の方法は教科によっても違いがあるし、また、学年段階によっても違ってくるから、これをうまく身につけていないと勉強しようにもやれないのです。宿題をもっと出してくださいという親の希望は依然として強いようですが、これは親にとってどうやって勉強させてよいかわからないということの反映であるように思えます。しかし、あまり変わりばえのしない宿題によって、子供はかえってますます勉強嫌いになってしまうということを忘れてはなりません。こんなことよりも、親と子が一日の出来事について何か話し合うほうが、ずっと生きた勉強になるのではないでしょうか。
また、家庭での勉強時間がある程度規則的にたっていないと、勉強することがついおっくうになってしまいやすい。時間的な長さよりも、一日の生活の中に勉強の時間がしっかりと位置づけられているほうが重要です。このためには特別な場合を除いて、家庭生活全体が規則的であるということが必要です。

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