特定の教科を嫌う子供

一般に、ある教科を嫌う子どもはその教科の成績がよくないという場合が多く、そうした関係の程度は、教科の種類によっても違いますが、ある授業に興味を持ちにくければ、結果として成績は悪くなるし、成績が悪ければ、その授業に対してますます意欲を失うことになるわけです。
授業に興味が持てるためには、授業がわかるということが必要です。しかし、ある教科を嫌う子供達は、概してその教科での基礎学力で既に遅れていたり、効果的な勉強のしかたを身につけていないから、すぐに成績の向上を望むのは難しい。だから、その教科の中のある学習内容に限って自信を持てるようにしてやり、それを糸口にしてその教科の勉強に対する興味をだんだんに強めていくように考えるのが適当です。やってみると面白いという気持にならせることが大切です。

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特定の教科を不得意だと思い込む子供は、小学校低学年ぐらいでも案外多い。これには、テストの成績の悪いことが大きな原因になっています。ところが、子供の答案をよく調べてみると、その誤り のかなりの部分は問題の意図がわからなかったり、早のみ込みしてしまった結果であることがわかります。
例えば、たし算とひき算が交互に混じった計算で、全部たし算をしてしまったりする場合がある。この場合、採点すれば半分は答が誤っているから、点数だけ見れは「できない」ということになります。そして、親は大騒ぎをして、かえって子供の不安を高めてしまうのである。この場合は「できない」のではなく、問題を落着いて読めばできるのだという自信を与えてやる必要があるのです。テストに馴れていない子供達には、特に多いことです。また、市販のテストの中には問題自体が不適当なのがあります。子供が自分の頭で考えるとかえって誤答と 評価されてしまうこともあるから、子供の解答をみる時には、その誤りの性質がどんなものかを考えることが必要です。
国語、算数、社会、理科のような、いわゆる知的教科ではなく、音楽、図工、体育などを嫌う子供の中には、それが本来の勉強ではないという考えを持っているものがいます。そこにはテストの問題を解くという学習活動が勉強の典型のように誤って受けとられている危険があります。このことは、親が子供に勉強を強いる態度の歪みも関係しているように思えます。知らず知らずの間に、子供たちの意識に、この教科は大事だ、あれは大事でないという区別が作られていってはでしょうか。
もっとも、親自身にとっても、音楽が子供の人格形成にとってどのように大事なのか、それぞれの教科の学習の意義がつかめていないことも多い。親や教師は、なんでこんな勉強をしなければならないのかという子供の問いかけに対して、もっと明確な答えを用意しておかなければなりません。教科の好き嫌いに対して、これは男の子にはたいして大事でないなどという考え方が影響を及ぼしていないかどうか、改めて考えなおしてみたいものです。
特に小学校においては、学級担任教師の各教科への関心の偏りが子供の興味の偏りをもたらすことがある。特に専科教員によらない音楽、図工においては、そのおそれが大きい。これは、学校制度の問題として検討の必要があります。
また、中学校段階においては、その教科を担当する教師への好嫌がその教科への好悪の原因となることも多く、この場合は、教師を嫌う原因を調べて、もしも子供の誤解にもとづくものであればそれを訂正する必要があります。
社会や理科において、多くの知識が一方的につめ込まれるために、その教科を嫌うという傾向も少なくありません。これらの教科において、すべての学習内容がもはや論議の余地のない明白な事実として与えられるのであれば、自主的学習態度は育だちません。むしろ、これから解決したり、考えたりする問題がたくさん残されていて、教師もまたそれに取り組んでいるという姿勢が子供達に伝達されることが大切です。

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