身長の問題

身長は体の外形をきめる最も基本的な要素であるため、背が高い、低いということは、本人にとっても重大な関心事なのです。ことに、人に比べてなみはずれて低いということは、劣等感をもたせ、これがもとでいろいろ精神的な悩みの原因ともなりかねないものです。
私達の身長は、主に、骨の長さ、特にその中でも下肢の骨の長さによって左右されています。たいていの骨の成長は、軟骨でできていたものですが、その一部から硬骨に変化してくることによって成熟してきます。上肢、下肢の骨のように長い骨の場合には、その骨の両端とその幹にあたる部分との間の軟骨が伸び、硬骨におきかえられていくこと(化骨現象)によって、骨の長さの成長が営まれます。骨の成長のためには、すべての栄養素が必要であることはいうまでもありませんが、その中でも特にカルシウム、燐などの無機質(ミネラル)が重要であって、これらの供給が十分でないと骨の成長にもいろいろの支障がおこるものです。
骨がどの程度まで伸びるかということになると、単に栄養の量や質だけの問題ではなく、人種とか遺伝というような条件によっても規制されています。したがって、人種や遺伝など先天的な要因によってきめられた身長、個体ごとの固有の身長にまで十分に成長させることができるかどうかということに、栄養の役割は大きいと考えてよいでしょう。

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成熟し終わってからの身長(終末身長)に高い低いがあると同時に、特に成長のさかんな思春期には、成長の早さということが問題となります。例えば、思春期の成長のスパートがはやく現われた場合には、小学校ですでに身長が他人とくらべて高くなり、反対に遅いものは中学でもまだ低いことがあります。しかし、これらが中学からさらに高校へと進学したときに身長を比べてみると、同じになっていたり、ときには逆転していることもあります。このように発育ざかりの身長の高い低いで将来の身長を予測することは危険であって、統計によれば、終末身長の高いものは晩熟のものに多いともいわれています。
このような違いがどうして起るかについては、よくわかっていません。いわゆる「たち」であるといわれているが、近年のようにて一般に栄養状態がよくなり、特に食生活の中での動物性たん白質の摂取量が多くなると「わせ」になる傾向があるともいわれ、また生活環境が文化的になると「わせ」のものが多くなるともいわれている。しかし、反対に栄養が悪くなると、身長や体重は少ないままで成熟だけが早くなるという生物での実験もあります。
元来、身長が高いとか低いということは、同じ齢ごろの人と比較してみたり、何かの標準値をみての話です。比べる相手がたまたま異常に高い場合には、ふつうの身長であっても低いと考えてしまうでしょう。標準値というものは、世の中にはこの程度の身長の人が多いということを示している値にすぎません。それより高くても低くても、全く健康な人はたくさんいるのです。
低いよりも高い方が、小さいよりも大きい方がと憧れる一般社会の傾向はあります。しかし、それは評価基準が現在はそうだということであり、人間として健康であるという観点とは全くちがうものなのです。親から子へと引き継がれた一人一人の固有の身長にまで達しているか、それが食生活や日常生活、さらに病気などによって妨げられているのではないか、ということが問題なのです。
では、自分の固有の身長はどの位なのでしょうか。それを知る方法として、レントゲン写真によって骨の成熟状態を知りそれから推定することもあります。しかし、それは、現在の身長がまだ伸びるのか、そろそろ停止したのかを知ることであり、どこまでということはわかりません。
顔かたちと同じように、自分の身長が高くても低くてもそれを自分の特徴と信じてもっと大事にし、それに自信をもつことが必要です。

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