肥満

太っているということと、太り過ぎということはやや異なった意味をもっています。太っているということは、どちらかといえば体つきからみた評価で、太り過ぎは体脂肪の異常な蓄積をともなった状態をいっていることが多い。こうした状態では、皮下脂肪の増加もあり、内分泌の異常や軽い代謝障害などもみられることがあります。しかし、最もしばしばみられるのは両者の中間ともいうべきもので、栄養、運動、生活のしかたなど日常生活の中に問題があっておこっているいわゆる単純性肥満といわれているものです。
問題としなければならないほどの肥満であるかどうかの判定は、本来は、体脂肪の量を測るか、上腕背側、肩脛骨下端、あるいは臍側部などの皮下脂肪の厚さを実測して判定するとよいのですが、これは専門的技術を必要とするため、便宜上、まず身長と体重との割合、すなわち、体つきから判定することが多い。したがって、体型だけでは筋肉太りなのか脂肪太りなのかの区別がつきにくかったり、身長が低いとどうしても肥満とみられやすかったりします。

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体型から評価する方法にはいろいろの手段が提唱されていますが、ふつうは、性、年齢別の身長引標準体重より二〇%以上多い場合、また、思春期ではローレル指数によって一六〇以上の場合などが用いられています。
しかし、これらいずれの方法によるとしても、どれも一つの目安にすぎません。発育の段階によって、一見肥満のように見えていたものが身長の急増によって一変してみたり、女子のように思春期には正常であってもやがて脂肪の沈着の増加が多くなるように、体は変化しているものなのです。
軽率に太り過ぎというような判断をして、誤った指導をしないように注意しなければなりません。
太っている子供はものにこだわらない明るい性質のものが多いといわれる。しかし、これは必ずしも体型によるものともいえないようです。肥満を気にして、小心で神経質なものもあります。特に思春期では、自己の体の特徴に関心が強くなるにつれて、太っていることが劣等感を招き、他人からの蔑視を気にして行動が消極的になったりします。
運動能力や体力についてみれば、持久性を要する運動とか、自分の体重が関係して不利となるようなスポーツは不得意かもしれません。しかし、握力というような種目ではかえって優れていることが多い。すなわち、自分のからだの特徴が有利にはたらくような種目では一概に劣っているとはいえないので、肥満児は連動はダメときめつけてしまうことはよくありません。
太りすぎている場合、その体重の重いことが過剰の体脂肪によっているため、どうしても呼吸器、循環器への負担も大きくなりがちです。さらに、高度の肥満では、心臓、肝臓など内臓への脂肪の沈着をおこしてそれらの機能の低下を来し、糖尿病その他の代謝障害、皮膚が弱いなどの問題をおこし、成人となってからの肥満症にむすびつくこともあります。
たとえ太っていること自体は病気ではないとしても、二次的な障害をおこす準備状態であるといえます。
高度の肥満の場合にはしばしば内分泌や代謝異常の隠れていることがあるので、医師による専門的な診断と指導を必要としますが、最も多い単純性肥満では、日常生活の中に問題のあることが多い。肥満、運動嫌い、運動不足、過食、肥満という日常生活の中での悪循環をどこかで断つ必要があります。たとえ病気ではないにしても、精神的な問題でもあります。このような肥満の治療には、まず本人が直す気になることが必要です。成長期には、タンパク質や脂肪はあまり減らさないで過剰な糖質を減らす食生活、汗ばむような連動を日課としてつづける根気が治療のコツであって、このことは、実は肥満の予防や治療のためだけでなく、健康生活そのもののためにも役立つことです。

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