考え方ややることがいつまでも子供っぽい

知的に遅れているわけではないのに、なんとなく子供っぽい中学生や高校生がいます。いわゆる、しっかりした子に比べると、頼りなさ、はがゆさを感じさせられます。こんな調子では複雑な社会を生きぬいていけないのではないかと心配をする親もいます。しかし、一方では、ひとがいい、弱いものの味方をする、困った人を親身になってかばう、正義感が強いなど、人間として大切な長所を持ち合わせている場合も少なくありません。
結婚後長年子供ができず待ちに待ってできた子供も、大人の手が多く行き届いた生活環境の中で育った子供、末っ子として周囲の愛情を一身に集めて育った子供、病弱なるがゆえに手をかけられて育った子供などは、ややもすると青年期に達しても子供っぽさから抜けきれず幼稚な行動をとります。しかし、同じような条件の中に生まれても、しっかりする子供もいます。子供の成長がどちらへ向かうかを方向づける要因としては、親の養育態度が問題になってきます。すなわち、過保護、溺愛といった甘やかす方向であれば、年齢より子供っぽく育ってしまうし、自立心を尊重する方向であれば、しっかりした子供として育っていくことになります。

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過保護、溺愛という言葉はよく使われますが、実際には、世話のやきすぎ、かまいすぎ、先走った心配のしすぎ、かわいくてわがままをつい許すなどといった接し方として現れます。こういった接し方の毎日の積み重ねねによって、子供の自立心が徐々に損なわれていきます。子供っぽさというのは、その結果でき上がりつつある性格とみてよいでしょう。
親の養育態度が過保護でも溺愛でもないのに、どうも子供っぽいという場合もあります。この場合の多くは、子供の興味、関心が非常に狭く、その興味、関心をもっている範囲内では年齢なみあるいは年齢以上に優秀なのだが、ほかのことになるとまったく育っていない。たとえば、電気のことでは教師が舌をまくくらいの知識、思考力があるのに、一般常識は身についておらず非常に子供っぽいとか、すばらしい絵を描くのに、対人関係における協調性がまったくなく、考え方が幼いなどです。このような場合、親の養育態度が多少かたよりを強めたであろうということは否定できません。しかし、臨床的な観点からいうと、どうも子供自身のもち味の強さ、つまり素質とみたほうがよいようです。
養育態度からきている場合でも、子供自身のもち味からきている場合でも、思春期に入った子供は、自分自身を見なおしはじめています。そして、自分をつりかえようとしています。いわば情緒の再編成期、自己変革期に入っているのです。そこで、周囲の友だちに比べて自分の幼さに気づき、それをなんとかしたい、脱出したいと願っています。表面的にはそのようにみえなくても、内心でそう思っているのです。その内的葛藤からくる混乱が親や教師に対する反抗となって現れたり、あるいは、自室に閉じこもり親と口をきかず自己を守って孤独にひたろうとするときもあります。こうした体験をへて自分自身の幼さを克服していったり未成熟な部分をカバーしていくコツをつかんでいく時期なのです。
子供がこのような時期にさしかかっているのに、あいも変わらず世話をやき心配をしすぎていたのでは、せっかくのチャンスを逃がしてしまうことになります。いままでしてやっていたことがかりに一〇だとしたら、八、五、三と少なくしていく必要があります。つまり、親の側でも精神的離乳をはかっていく手だてをこうじる時期といえます。人がいい、気持がやさしい、明るいなど、幼さが持つ長所を損なわず、しかも幼さを卒業させるためには、親の側が子供を大人として接する態度に切り替えていかなければなりません。

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