個室の要求

児童期までは、子供にとって家庭は自分を守ってくれる城のような存在です。そのなかに逃げこんでしまえば、家庭外の危険はそこまで迫いかけてこない。もし追いかけてきても、親が防いで自分を保護してくれる。家庭は絶対安全な場所でした。
思春期にはいると家庭の意味が変わってきます。自分を守ってくれた城は、自分の自由を束縛する檻になります。自分を保護してくれた親は、自分の行動に口うるさく文句をつけ干渉する存在に変化します。休みの日に外出しようとすれば、どこへいくの、誰といくの、早く帰ってきなさいよ。などとうるさくいわれます。もっと自由に、だれの束縛もうけずに暮らしたいと思います。
家にいれば、親は顔をあわせるたびに、勉強しなさい、などと要求したり、叱りつけたり、愚痴をこぼしたりします。親は生活の細かなところまで干渉し、親の思うとおりに行動させようとします。思春期の子供にとって、親はまことに口うるさい存在です。子供としては、家庭内でも家族の顔を見ないですみ自由きままにふるまえる個室がほしくなるのも当然です。

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住居の事情が許せば、子供専用の個室を与えたほうがよい。個室にひとりこもって自分自身についてじっくり考えることは、自我の発達にとってプラスとなります。家族が寝しずまった夜ふけに自分の悩みを日記に書きつづることも、大人になるための重要な経験です。
親としては、個室を与えた以上、その部屋は子供管理にまかせたほうがよい。万年床で足のふみ場もないほど散らかっているという状態になるかもしれない。親が掃除をするよりも、自発的に自分で掃除をするようにしむけたほうがよい。中学生になれば、火の始末もできる。子供の部屋は、いってみれば子供の王国です。それなりに尊重しなければなりません。部屋にはいるときも、ノックをするなり声をかけてから入室しましょう。必要のないときには、あまり部屋へ行かないほうがよい。
子供の個室を親が掃除することはよいのですが、そのときに子供のものにはあまり手をふれないでほしい。母親のなかには、子供の考えていることを知るために日記を盗み読みするというものもいますが、あまりよいことではありません。日記を読んだところで子供の心がすべて理解できるわけでもないし、盗み読みしたことが子供にわかれば親子間の信頼が崩壊します。それよりも、子供のいわゆるプライバシーを十分に尊重しましょう。
子供の部屋に対する干渉が多すぎると、子供はさらに反発して、入室禁止を宣言したり鍵をかけるといいだしたりします。
子どもに個室を与えてまったく子供の自由に任せて放任しておくのもまたよくありません。干渉が多すぎてもいけないし放任してもいけないのであるから、このへんの手綱さばきは難しい。
例えば、子供の個室を母屋とは別棟で建てたが、出入りはまったく自由で、誰が子ども部屋にいるのか親にはまったくわからないというのでは困ります。親の知らないまに、子ども部屋が不純異性交遊の場になっていたということもあります。子供部屋にどういう友だちが来ているのかは、きちんとチェックしておかなければなりません。また、火の始末はできるはずとはいっても、最終的な責任は親が負うべきものです。事故をおこさないように、つねに注意をしている必要があります。このように考えると、子供の個室を別棟にすることは望ましくありません。親の注意がゆきとどく範囲内におくべきでしょう。住居の関係で子どもの個室を別棟にせざるを得ないときは、前記のようなことがおこらないように十分に注意してほしいものです。
個室にこもりきりになる時期もあるかもしれませんが、家族と話をする機会も重要です。子供が話しやすいように、家庭内に明るい雰囲気をつくりましょう。

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