下宿をしたがる

思春期の子供は家族とのふれあいを煩わしいと感じるときがあります。家族、特に親の束縛を逃れ、自由きままに暮らすことを夢みます。下宿をすれば勉強しなさいといわれることもないし、帰宅時間についてとやかくいわれることもありません。好きなときに好きなことができると思い込みます。そこで、自分の部屋がなくておちつかないとか、弟妹がうるさいので勉強ができないとか、いろいろ理由をつけて下宿をさせてほしいと要求することがよくあります。
自宅から学校までが非常に遠く片道何時間もかかるというのであれば下宿せざるをえませんが、ふつうの場合、高校生の下宿はすすめられません。
たしかに、昔は中学生のときから下宿生活をはじめたひとも大勢いました。この時期に親もとをはなれひとりで生活をしていくことは、自我の発達にとって望ましいことです。大人に成長していくために、よい経験をすることになります。
下宿生活にはこのようなプラスの点もありますが、同時にマイナスになるような大きな可能性を持っていることを忘れてはなりません。昔は下宿をしていた中学生が大勢いたといいますが、昔と今では社会が大きく変わっています。現代の社会では、楽しく自分のやりたいように暮らすのが望ましい生きかたであるとする風潮が一般的です。我慢をしながら地道に努力をするのは、時代おくれのかっこうのわるい生きかたになってしまいました。現代の社会には、思春期の子供にとって魅力ある刺激が氾濫しています。親といっしょに生活をしていれば、親の存在が子供が快楽主義的な方向へひっぱられるのに歯止めをかけています。親がいてもひきとめられない場合もあるのだから、一人で下宿をすれば危険は非常に大きいといわなければなりません。
高校生にとって大切なことは勉強です。我慢をしてコツコツ努力をつみかさねなければならない時期です。完全な自由を与えるのはまだ早すぎます。

スポンサーリンク

親をはじめとする家族との関係が煩わしくなるのは、思春期のひとつの特徴です。家族と話をしなくなったり相談することも少なくなりますが、人間というものは話相手がだれもいないという孤独な状態には耐えられるものではありません。この時期には、家族から離れていくかわりに友だちに近づいていきます。
子供たちに非常に困ったとき、一番はじめに誰 のところに相談にいくかと訪ねると、小学校五年生では母親と答えるものが圧倒的に多い。それが中学二年生になると、母親というものと友達ちというものが半分ずつになります。さらに、高校二年生では友だちと答えるものが多数を占めるにいたります。
高校生になると、友達がなんでも話せる相談相手となってきます。それまで親が占めていた地位を、友達がとってしまうのです。親としては寂しいことですが、これも発達のひとつの過程です。
思春期の子供にとって友達はきわめて重要な存在であるという前提に立って、この問題を考えてみましょう。親しい友達が身近にいて親密な交際をしていることは、望ましいことです。しかし、毎晩夜遅くまで友達の家に入りびたりというようなことは、行きすぎです。子供になにをしているのかと聞けば、一緒に勉強していると答えるでしょうが、これを全面的に信用するのも危険です。その友だちの家が子供を放任し子供の生活への注意を怠っていたら、非行に走る可能性も少なくありません。きちんとした家庭であれば、毎晩のように訪問されることを嫌がるはずです。高校生がまずしなければならないのは勉強です。勉強はときには友達といっしょにしてもよいが、本来は一人でやらねばならぬものです。
まず、子供とよく話しあって友だちの家へ行く回数を減らすようにしてほしい。なかなか納得しなかったら、友達の両親とも相談し、友だちとその両親を含めた話しあいも必要になるでしょう。

思春期の心理的特徴/ 思春期の告白性と閉鎖性/ 思春期の微妙な人間関係/ 身長の問題/ 痩せている/ 肥満/ 食事の問題/ 睡眠の問題/ 考え方ややることがいつまでも子供っぽい/ 落ちつきがない・内向的傾向/ 劣等感と優越感/ 虚無的と無感動/ 神経質/ 嫉妬深い/ 男の子らしさ女の子らしさ/ 短気で乱暴/ わがまま/ 協調性/ 情緒不安定/ 学校の様子を話さない/ 反抗期/ 弟妹との不仲/ 家庭での孤立/ 個室の要求/ 下宿をしたがる/ 親を馬鹿にする/ 祖父母との関係/ 友達ができない/ 先生ぎらい/ クラブ活動/ 教室での孤立/ 学校ぎらい/ 進路指導/ 勉強の成果が上がらない/ 成績が下がる/ 塾・家庭教師/ 進学拒否/ 志望校の受験に失敗した/ 浪人生活/ 登校拒否/

       copyrght(c).子育てと育児.all rights reserved

スポンサーリンク