離乳の時期

離乳はそれまで母乳や牛乳、粉ミルクのような流動食で育ってきた習慣をすて、大人が食べているような固形物を食べる新しい習慣を身につけることをいいます。離乳を開始してから、完了するまである期間が必要です。古い習慣を捨て、新しい習慣をつくらなければならないからです。この期間を離乳期間といいます。離乳期間に食べさせる半固形食を、離乳食とよぶこともあります。
質問にもあるように、はじめての子供の場合は特に母親は不安を持つことが多い。離乳を開始する時期はいつにすべきか。離乳食として、どのようなものをあたえればよいのか。離乳期間中に下痢をしたり、食欲をなくした場合はどうすればよいのかなど、心配の種はつきません。また、離乳に失敗すると身心の発達に悪い影響をあたえるともいわれています。
けれども、四、五歳になって流動食しかとれない子供はません。だれでも、大人と同じ固形物の食事ができるようになっています。このようなことを考えると、離乳はたしかに注意深くお子縄れなければならないけれど、必要以上に不安を感じたり、恐れることはありません。

スポンサーリンク

一般的にいって、離乳は生後六ヵ月前後から始めるのがよい。欧米の育児法の影響のためか、最近生後三〜四ヵ月から離乳を開始する母親もいますが、その年齢の幼児は乳以外のものをあまり食べたがりません。食べたがらない離乳食を無理に食べさせることはありません。栄養面で心配する向きもありますが、実際には四ヵ月から離乳食を食べさせた子供も、六ヵ月からかかゆをたべさせた子供も、八ヵ月から特別な食事をつくらず大人の食べ物を食べさせた子供も、その後の発育には何の相違も認められません。しかも、おそくから離乳を始めた場合のほうが子供は乳以外のものをよろこんで食べるから、それだけ親の気苦労も少ない。また、離乳期間も短くてすむのが普通です。
離乳食というと、何か特別なものと考えがちですが、消化がよく、子供が喜んで食べるものであれば、何でも離乳食になりうります。いくら栄養があってもいくら消化がよくても、子供が嫌がるたべものはよい離乳食とはいえません。保健所などでは、栄養に重点をおいた指導が行なわれていますが、重要なのは栄養よりも、母親の心のもちかたです。
前述した例のように、生後四ヵ月頃からかんづめのペースト状の離乳食などを与えるのは、はじめての子供を育てる母親に多い。二番目、三番目の子供になると、親は上の子に手をとられ、乳児の離乳食も手をぬいたものになり、生後八ヵ月頃から上の子が食べているものをそのまま食べさせたりします。このやり方のほうが、一般的にいって望ましい。
しばらく前には、離乳させるために乳首に「からし」をぬったり「ばんそうこう」をはりつけて、強引に母乳を飲むことをあきらめさせるという方法がとられることもありました。このような無理やりな離乳は、子供の心に傷をあたえます。今まで慣れ親しんできた行動の仕方を捨て、新しい行動の仕方を身につけなければならないのであるから、ある程度の時間がかかるのは当然です。
親がイライラしたり神経質になりすぎると、子供の心も落ちつきません。親としては、子どもが一日も早く成長することを願うものであるが、離乳のように新しい習慣をつくることには、あせりは禁物です。

離乳の時期/ 添寝/ 排便のしつけ/ 食事のしつけ/ 厳しい躾と過保護/ 退行現象/ おんぶとだっこ/ 母乳と人工栄養/ 玩具の選び方/ 本の与え方/ テレビの見方/ マンガしか読まない/ 母子家庭・父子家庭/ 継母子関係/ どんな叱り方をしたらよいか/ 指しゃぶり/ 夜泣き/ 噛みつく子/ 夜尿/ 偏食/ 恐がり/ 悪夢にうなされる/ 第一反抗期/ 動物をいじめる/ おばあちゃん子/ 男の子らしさと女の子らしさ/ 兄弟/ 末っ子/ 一人っ子/ 乱暴な子/ いたずらの激しい子/ 父親っ子・母親っ子/ 幼稚園の効果/ 幼稚園ぎらい/ 保育園/ 集団保育/ のろい子/ 自主性のない子/ 内気/ 遊べない子/ いじめっ子・いじめられっ子/ 幼児の嘘/ 悪い言葉と流行語/ 良い性格/ 知能は生まれつきか/ 幼児と読み書き/ 幼児の数教育/

       copyrght(c).子育てと育児.all rights reserved

スポンサーリンク