食事のしつけ

私たちは、普通毎日三度の食事をしています。私たちの食欲をみたし、栄養を補給することは私たちの生命を維持していくために、どうしても必要な行動です。これは食事の基本的な意味ですが、私たちの日常生活における食事には、この基本的な意味のうえに次のような意味がつけ加えられています。それは、食事をする楽しみです。人生にはいろいろな楽しみがありますが、食事の楽しみは、そのなかでもきわめて重要なものです。毎日、楽しい食事のできる人は幸福であるということもできる。
女性たちが料理の講習をうけたり、料理の本を読むのは、同じ材料を使ってもできるだけおいしい料理をつくり、楽しい食事をしようという努力にほかなりません。食事のマナーといわれるものも、楽しい食事のための約束ごとと考えてよい。いただきます、ごちそうさま、という挨拶は、食事をつくってくれた人に対する感謝の気持を表すことです。こぼしたりひっくりかえしたりすると、いっしよに食事をしている人の迷惑になります。お箸で食器をたたいたり、ロをあけてかんだりすると、他人に不快感をあたえる。いっしょにいるひとが、みんなそろって食事を楽しめるための約束ごとが食事のマナーです。
また、食事中の会話も楽しい食事の大切な条件になります。黙りこくって食事をしたり、不平不満をぶつぶつ言いながら食事をしても、ちっとも美味しくはありません。楽しい会話をしながら、美味しい料理を味わうのが食事の楽しさです。楽しい食事をするためには、正しい食事のマナーを身につけていることが大事です。

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親は子供に、この正しい食事のしかた、食事のマナーを教えておかなければなりません。しかし、この点を強調しすぎると、次のような情景になります。「お箸の持ち方が違うでしょ」「左手は何しているの」「ほらこぼれたわよ」「残さずきれいに食べなさい」子どもは、食事の間じゅう叱られています。これでは子供にとって、食事は楽しみどころか、親から叱られるためにするようなものです。食事のマナーを教えこむ前に、食事の楽しさを理解させておく必要があります。そのためには、まず親が楽しい食事をする習慣を身につけていなければならない。新聞に首をつっこんでいたり、テレビに夢中になっていたり、つまらなそうな顔をして黙りこくっていたりしたのでは、楽しい食事ができるはずはありません。食卓をかこんで、家族がいっしょに食事をしながら笑顔で語り合う、そういう雰囲気をつくってほしい。この雰囲気は食事を楽しくするだけではありません。親と子の間の心の交流の場ともなります。
食事中にある程度注意を与えることはあってもよいけれども、あまりにがみがみ叱っては、せっかくの食事の雰囲気を壊し、かえって効果はあがりません。
箸の持ち方、こぼしたものの処理などについては、食事中に叱りつけなくても食事の前後に教えることもできます。質問のように、子どもが女児であれば、親がいっしょにままごとをやって、遊びを通して教えることもできます。食事のマナーのようなものは、年齢の増加とともにしだいに身についていくものです。親はあわてずに、気長に教えることが大切です。

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