厳しい躾と過保護

四歳のひとりっ子の男児の母親です。最近、近所の医者へ風邪薬をもらいに一人で行かせましたところ、近所の人から、まだ無理じゃないか。厳しすぎる。と言われました。独立心をつけるためにと思ったのですが、厳しすぎるでしょうか。
躾というのは、望ましい人間に育つように子供に働きかけることです。精神的な栄養を与えて、子供の発達を促進させることともいえます。したがって、躾をする母親の側で望ましい人間像というのはどういうものか、自分の子供はどういう特徴をもっているのかということについて、はっきりした認識をもっていなければなりません。躾というと、躾をする技術が問題とされますが、大切なのはそのような技術ではなく、どういうことを目標にしていったらよいかという基本的な考え方です。そして、親がこの基本的な躾の目標に自信をもっていれば、個々の具体的場面でどうしたらよいかということは自然ときまってくるのです。

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本問では、子供を医者のところに使いに出し、それを近所の人から厳しすぎると非難されてやや動揺しているように見うけられますが、躾の目標がはっきりしていて自信があれば、このようなことはないはずです。
ところで、厳しいかどうかを判定する一つの基準として次のことが考えられます。
それは、子供に対する親からの働きかけには、子供をまだ未成熟なものとして保護する働きと、子供を周囲の社会に一人で適応することができるように促進させる働きです。
子供の発達状況から考えて、当然できそうなことをさせないでいれば、過保護で甘やかし気味の育児態度ということになり、実力以上のことを期待したり、子供がためらったり、不安に感じていることを無理に求めているとすれば、それは厳しすぎるということになります。
好ましい躾というのは、この保護と促進のバランスがとれていることなのです。このバランスのとれた状態というのは、一人一人の子供によって達うものなので、一般的な問題として論ずることは困難なのです。
なお、厳しい態度というのは、子供のいいなりにはならないが、子供に愛情をもっている場合です。これに対して、子供のいいなりにもならず、さらに子供に愛情も関心ももっていない場合を残酷といいます。本問の場合、付近の交通量なども考えず、ただ、親が行くのが面倒だというだけの理由でお使いに出したとすれば、これは残酷といえます。また、医者の家がすぐ近くで、子供も以前からなじみなのに、子供が行きたがらない場合、すぐそれを認めてしまうのは甘やかした態度といえます。
四歳の子供というのは、日常の生活できまっていることはそのまま実行できるけれども、周囲の情勢が変わった場合には、自分の判断で臨機応変の処置をとるのはまだうまくできないのがふつうです。

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