おんぶとだっこ

おんぶというのは便利なものです。母親は両手が自由になるのでそのまま仕事をすることもできるし、交通事故のときも安全度が高い。ねんねこにくるんでおんぶしている姿は、きれいなベビーカーに乗せているのよりもかっこうがわるく、欧米の先進諸国にはこの習慣がないので、何となく古くさいことのように考えられがちです。しかし、安全さの点からいっても、母親と子供のスキンシップの点から考えても、おんぶというのは非常にすぐれたもので、外人のなかにもおんぶを絶賛して、日本人の愛情の細やかさはおんぶをすることによって生ずるのだろうとまで言った人がいます。
首がまだすわらない三ヵ月未満の間は、おんぶは進けるべきであり、また、朝から晩までおんぶを続けているのは運動機能の発達を妨げるので好ましくはありませんが、それ以外には特に害になることは何もないのです。むしろ外出するときなどは、抱いてつれていくことよりも、体裁さえ考えなければはるかに安全なのです。

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よく若い母親のなかには、おばあさんなどが赤ちゃんを抱き上げようとすると、抱きぐせかつくから抱かないでと言う人がいます。抱きぐせというのは、三ヵ月ぐらいからみられるもので、抱いていればおとなしく、機嫌もよく、そのまま寝入ってしまうこともあるのに、下に置こうとするとすぐ泣き出すようになってしまったものです。たしかに抱きぐせは、溺愛型、過保護型の家庭に多く、泣くとすぐ抱き上げられることによって習慣づけられるものですが、最近の研究によると、長い間寝かせられている赤ちゃんの脊椎や背筋に変形が生じ、それが寝かせられていると痛み、抱かれている状態では痛まないのではないかといわれています。したがって、赤ちゃんの身体の故障が抱きぐせといわれる現象をつくっていると考えられる場合もあるわけであって、抱きぐせが強いときには医師の診察を受ける必要があります。おしりに湿疹などができている場合も赤ちゃんは寝かせられると位くものである。簡単に抱きぐせといわれていることにも、実はなかなか問題があるのです。
抱きぐせかつくから抱かないで、というような母親には、教養があると自負しながら未熟な母親がいます。赤ちゃんが微笑を浮かべて手をさしのべ、親愛の気持を示しているのに、これを抱きぐせかつくからと拒むのは、決して自然な態度ではありません。抱くということは、直接、肌と肌が触れ合うことで、これを通して親と子の愛情は深められていくのです。
しかし、泣いているからといってすぐ抱き上げるのは好ましいものではありません。なぜ泣いているのかをまず考え、お腹がすいているのではないか、汗をかいているのではないか、おむつが汚れているのではないかを調べたうえで抱き上げるようにすべきです。
抱くということが深い心理的安定感をもたらすのは、何も赤ちゃんに限ったことではありません。幼稚園に通うようになった幼児でも同様です。悲しいことや寂しいことがあったときに、数分間でも母親に抱かれると、子供は気持の安定を取り戻すものなのです。

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