継母子関係

事情があって子供のあるひとと結婚しました。その子供は五歳の男の子です。先妻のことを夫は何かと悪くいいますが、子供は生母のことをいまだに慕っている様子で、私が来てから暗い子になったといいます。私どもは継母と継子の関係にあるわけですが、どう育てていったらよいでしょうか。
継母子関係と一口にいっても、共通していえることは生物学的な母子関係がないということだけであって、この関係が成立する事情は様々です。先妻と死別した場合と、離別した場合では事情が異なるし、子供の年齢によっても継母子の関係は違ったものになります。
世間では継母というと子供をいじめるものと考え、継子というと明るさのない、ひねくれた子供を連想しがちです。たしかに、うまくいかない場合も多く、非行にはしる子供もいますが、継母子の関係を少しでもよくするために母親の側で考えるべきこととして、次のようなことがあります。
第一は、子供に対してできるだけ自然にふるまうようにすることです。実母のように、あるいは実母以上にふるまおうとすると、そこに無理が生じます。これほどやっているのに子供は自分に反抗するというような不満が生ずるのは、ほとんどこの無理な心的緊張感によるものです。

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第二は、とにかく優しくあれということです。死別の場合はもちろん、生別した場合でも母を失った子供が求めているのは母親らしいやさしさ、暖かさ、柔らかみです。継子のなかにはひねくれている子供もいます。実母への強い思慕をもっている場合も少なくありません。このようなとき、理性的な説得が効果をもつことは少ない。理知的できちんとした女性よりも、多少だらしがなくても感じがやからかで、やさしいひとが継母として成功することの多いのはこのためです。子供が病気をしたり、学童なら学校のことで困っているとき、やさしく世話をしたり、相談にのってやることによって継母子の心理的距離がぐっと近くなったという実例が多い。先妻の影響をそれほど気にすることはありません。去るもの日々に疎し、ということわざは子供の場合にもあてはまるのです。
第三は、はじめが大切であるということです。継母の特色は、妻となると同時に母となることです。多くの女性はこの場合、まず良い妻になろうとします。夫に愛され、そこに断固とした妻の座をつくりたいという気持は十分よく理解できるのですが、それを急ぐあまり良き母になれない場合があります。まず良き母になって、それから良き妻となることは可能である。しかし、この逆の順序は成功しないことが多い。夫が新しい妻を迎える気持のほうが、子供が新しい母を迎える気持より強いのがふつうです。したがって、これに応えて母となることを後にし妻となることを先にすると、子供は疎外されてしまいます。そして、ひとたび失望感を子供がもってしまうと、その回復は容易でないのです。継子に対しては、とにかく初めが大切です。新婚旅行よりも新母子旅行を計画してみるのはどうであろうか。そのくらいの覚悟がなければ、子供とはうまくいかないのです。
女性として子供のある人との結婚を決意するのはよくよくのことです。結婚にふみきる前にくり返し考えたことを、継子との間がうまくいかないときに想い出してみることも大切です。
最後に、忘れてならないことは父親の態度である。母をなくし、新たに母を迎えた子供の気持は決して単純なものではなく、父親はこのことをよく汲みとってやらなければなりません。母を迎えてから、父に対しても遠慮したりロをきかなくなる子供がいるが、このような場合には、新しい母と子の間もうまくいかないのです。

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