夜尿

両親が共働きのため保育園に通っている四歳の女児です。夜は母親がかならず一回起こすので、おねしょすることは少ないのですが、保育園で昼寝の時間に毎日おもらしをします。どうしたら昼間のおもらしをなおすことができるでしょうか。
夜のおむつがとれてから、しばらくうまくできていたのにいつの頃からか睡眠中に排尿してしまうようになり、ほとんど毎夜ふとんを濡らしてしまう行動を夜尿といいます。本問の場合は、夜よりも昼寝の時の排尿が問題です。昼間、尿を漏らすことを、遺尿とよぶこともあります。
夜尿や遺尿の原因は心理的なものですが、具体的には様々のことが考えられます。例えば トイレトレーニングがうまくいかなかった。親の育て方が適当でなかった。両親が共働きのため、母親に甘えたい気持が十分に満たされていない。保育園の生活にうまく適応できない。などが考えられます。いずれの原因でも、子供の心が落ちついていない状態にあることは共通しています。何か不安がある、必要以上に緊張しているので、落ちつくことができない。大人でいえば、一種の神経症やノイローゼにかかっているといえます。

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夜尿や遺尿を直すためには、子供の心を安定させることが第一です。もう四つなのにだめじゃないの、保育園でおしっこをもらすのは、お前だけじゃないか。恥かしいと思いなさい。などと叱りつけるだけでは直りません。他人と比べて叱られたり、恥かしいことを強調されたりすると、かえって劣等感をもち不安定なこころがさらに不安定になります。子供も、好んでおしっこをもらして いるわけではありません。子供なりに、今度こそはするまいと努力をしています。努力をしているにもかかわらず漏らしてしまいます。それを叱られると、子供はさらに緊張します。頭ごなしに叱ることは、直すことにはならずかえって状態を悪くしています。
夜尿や遺尿を直すためには、子供の心を安定させなければなりません。まず、子供の心を不安定にさせている原因をはっきりつかむことです。ところが、子供と生活をともにしている親にとっては、この原因を探ることは容易ではありません。原因の発見は専門家にまかせなければなりません。専門的な治療には、いろいろな方法がありますが、子供だけでなく母親も治療の対象とするのが普通です。子供には医師やケースワーカーがついて、砂場やおもちゃがそなえつけてある遊戯室で自由に遊ばせたり、ノリ状の絵の具を使って腕や手や指で絵をかかせたりしながら、こころの安定を取り戻そうとする方法が用いられることが多い。ときには薬を併用することもあります。同時に、母親には医師や心理学者が面接し、母親自身が子供の扱い方に適切でなかった点を自発的に気づかせ、望ましい扱い方をするように指導していきます。
子供には夜尿や遺尿をするものは少なくありませんが、大人にはほとんどみられないのも事実です。子供が成長していけば、いずれは直るものであろうから、いま急いで専門家に相談しなくてもよいのではないかという考え方もあり得ます。こういう考えであるならば、親は子供の尿のおもらしか一切気にしてはいけない。叱ることも、注意することも、ぐちをこぼすこともせず、子供のするままにさせておく。親が本当に気にしなくなったら、子供は心の安定をとりもどし、夜尿や遺尿は直ることもあります。

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