偏食

五歳の女児ですが乳児のときは粉ミルクと牛乳で育ったのに、幼稚園に行くころから牛乳を飲まなくなりました。入学したら給食に牛乳がでるので、今のうちに飲めるようにしておきたいと思いますが、どうすればよいでしょうか。
食べ物に好き嫌いのある子供は多い。野菜が嫌い、肉を食べない、魚がだめなど、いろいろあります。何でも食べる子、丈夫な子。という歌にもあるように、好き嫌いや偏食は、健康でないこと、成長を妨げることの原因のように考えられています。そして偏食の子供をもった親は、叱ったり、なだめたり、すかしたり、食事に工夫を加えたりしながら、何とか何でも食べる子供にしようと努力しています。そして、食べ物の好き嫌いがない子供が良い子といわれています。
しかし、親自身の生活をふりかえってみても、着るものにも、余暇のすごしかたにも、あるいは食べるものや飲むものにしても、それそれが好みをもっています。大人の生活では、食べ物を含めて好き嫌いが許されているのに、子供の好き嫌いはなぜこれほど問題にされなければならないのでしょうか。おそらく、偏食や好き嫌いがあると、バランスのとれた栄養がとれない。その結果、やせていたり、病気がちだったり、身長が伸びなかったりする。このような考え方が、一般に信用されているためと思われます。

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牛乳を飲まないことが、肉や野菜を食べないことが、本当に子供の身体の発育に悪い影響を与えているのでしょうか。現在の日本の食生活からみると、牛乳を飲まなくても、肉を食べなくても、身体の成長に必要な栄養は他の食べ物で十分に捕われていると考えてよいでしょう。よくニンジンが嫌いな子には、ニンジンの形をかえてすりつぶして与えればよいというようなことがいわれますが、そんなことまでしてたべさせる必要はありません。ニンジンに含まれている栄養は、他の食品の中にも含まれているはずです。
偏食や好き嫌いの最大の原因は、現在は食べるものの種類が非常に豊富になったためです。終戦直後のように、食べ物としては、さつまいもしかなかった時代には、好き嫌いが生ずる余地はありませんでした。あの当時の食生活には、栄養のバランスを考える余裕はありませんでした。たしかに、食物の絶対量が極端に少なかった場合は栄養失調になった子供も多かった。けれども、その時代に乳幼児であったものの体格が特に劣っているということはないし、病弱者が多いわけでもありません。
また、人間は健康な状態を維持するために何かある特殊な物質が必要なときは、自然にその物質を含んでいる食べ物を求めるようになります。例えば、激しい運動をして大量の汗をかいたあとは、水分の多いものや塩分を含んだものを食べたくなるのが普通です。
このように考えると、食べ物の好き嫌いはそれほど重大な問題ではないことになります。好き嫌いと貧弱な体格や不健康な状態を、直接因果関係で結びつけて考えるのは正しくありません。それに、食事は楽しくたべることがもっとも大切です。嫌いなものを無理やり食べさせられては、楽しい食事になるわけがありません。一般的にいって、食べ物の好き嫌いは何がなんでも直そうとすべきものではありません。
本問では、小学校の給食のときのことを心配していますが、給食が開始される以前に担任の教師に、子供は牛乳がきらいで飲まないことを知らせておけばよい。給食の際のたべ残しについての指導は、学校によっても、担任の教師によってもかなりまちまちです。努もに好き嫌いがあれば、一応担任の耳にいれておいて、その後の指導は担任にまかせるべきです。

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