第一反抗期

三歳の女の子でが、おとなしい子だと思っていましたが、この頃、嫌ということが目に見えて多くなり、こちらが忙しいときなどイライラします。第一反抗期というのはこんなものなのでしょうか。
三、四歳の頃を心理学では第一反抗期といいます。親のいうことを聞かないで、激しく嫌といって泣きわめいたり、路上でひっくりかえって親を手こずらせたりする時期です。
反抗期は満二歳ぐらいから始まりますが、これ以前にも泣き叫ぶことはつねにありました。しかし、乳児期の要求は単純であるし、乳児は自分で動きまわることはできないから母親が来ればたいていすぐおさまったのです。三歳になると身体的にはかなり自由になり、知的関心も増してくるので、幼児は自分の方から進んでいろいろなことを求めてくるようになります。
この時期の子供は、次々と新しいことができるようになり、高い所にある物をとったり、自分で箸をにぎって食べようとします。このようなときに、大人が手伝おうとすると、その手をふりはらって自分でやることを主張します。幼い自我が少しずつ目ざめてきたのです。もちろん、この時期ではどういうことが危険であるかもわからないし、他人の立場も理解できません。自分のやりたいことをやっているだけです。これに対して、周囲の大人たちは危険を防ぐためにも、また、躾という点からみて好ましく無いことを禁ずるためにも、幼児の行動に干渉し、制約を加えようとします。これに対して激しく抵抗するのが、この反抗期なのです。

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反抗期は発達の途上でみられる、ごくふつうの現象です。子供によって強い弱いの差はあっても、普遍的にみられることなのです。ヘッツアーという心理学者は、二歳から五歳までの間に強い反抗期を経過したもの一〇〇名と、反抗のしるしをまったく見せなかった一〇〇名とを青年期まで追跡して調査しました。その結果、反抗期を示した子供の八四%は、意志が強く、自分自身の判断で物事を決められる性格の持主に成長していましたが、反抗期を示さなかったグループでは、このように成長したものは二六%にすぎませんでした。残りは成長しても、自分ひとりでは責任をもった決定のできない依存的な性格をもつようになっていました。
こうした資料から判断できることは、三、四歳の時期に反抗期をすごさなかった子供の方が心配ということになります。おとなしくて手のかからない子供の方がむしろ問題なのです。
健康状態に異常がなく、しかも反抗現象のみられない子供がいたら、親の躾が厳しすぎて、子供の要求を抑えすぎたり、無視していることはないかどうか、また、何でも子供に先まわりして与えてやって、子供の要求を通しすぎているのではないかと反省してみる必要があります。
反抗期の特徴は、大人特に自分の親に対して自己を主張したり、大人のいうことを拒否することであって、よその子供や兄弟に対して攻撃を加えることではありません。表面的には一見似ているが、このような場合には何か要求不満があって、それが攻撃的行動となっていると考えられるのです。
第一反抗期の時期は、弟妹の出生と重なることが多く、いままでよい子であったのが急に手のかかる子供になってしまうのですが、精神発達の上からみれば非常に重要なときなのです。
なお、青年前期にみられる反抗現象を第二反抗期といっています。

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