おばあちゃん子

おばあちゃん子は三文安いなどといわれていますが、五歳になるうちの長女は主人の母になつき、私の言う事を聞かないので困っています。ほかにすることのない老人から、子供をとり上げてしまうのも気の毒です。どうしたらいいでしょうか。
おばあさんは家事や社会的活動から身をひき、経済的な力もないので若い人に対してひけ目を感じたり、孤独感にとらわれやすい。孫を相手にしていれば、このような感情をまぎらわすことができるので、家庭のなかにおける自分の地位を孫の相手をすることで保とうとします。幼い孫というのは、理屈なしに可愛いものです。特に時間的にゆとりのある祖母は、この孫に自然ふかく接触するようになり、過保護や溺愛するようになりやすい。祖母は自分の身体の衰えから、身体的活動に対して臆病になり、子供の活発な動作を抑えつけて、いくじなしの子供にしてしまいがちです。
また、子供はおばあさんの過剰な保護のもとでそんぶんに甘やかされます。このため、子供は他の子供たちとの間で、もまれながら自分をきたえることができない。内弁慶で、依頼心が強く、わがままで甘ったれの子供がこのようにしてでき上ります。

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孫は、おばあさんを何でも自分のいうことを聞いてくれるひとと考え、祖母と母が躾のことについて対立すると、どちらかというと厳しい母親よりも、自分を甘やかしてくれる祖母の方に魅力を感じ、祖母の袖の下にかくれようとします。祖母は自分を慕ってくれる孫をますます可愛がり、ここに溺愛者と甘えるものとの緊密な関係ができ上って、母親を悲しませることになってしまうのです。
いわゆる核家族が昭和三〇年代に急速に増加したので、祖母の同居する家庭は少なくなりましたが、まだまだおばあちゃん子の悩みをもつ母親は多いのです。育児の責任は、当然両親にありますが、祖母は過去の育児経験があるので、この点から合理的で計画的な育児方式にロをはさむことが多くなります。ここで問題となるのは、祖母が育児のことでロをはさんで困るとか、子供を甘やかして困ると訴える母親のなかには、育児のこと以外で祖母との間に感情的な対立があって、それを他の人びとの同情を求めやすい育児のことだけに集約しようとする傾向があることです。
これは、若い夫婦と同居しなければならない事情にある老人が、どうすべきかという問題です。しかし、これはどちらか一方だけの覚悟や判断だけで解決するような問題ではなく、両方がそれぞれの立場を考えていかなければならない事柄です。
老人はいうまでもなく時代感覚も古いし、考え方も違っています。しかし他面、豊かな人生経験も身につけているのであって、若い母親が家事や育児について祖母から学びとることも少なくはないはずです。祖母のもつ育児経験を、若い母親の新しい育児計画の中に生かすことができれば、子供の成長によりプラスになっていくはずです。
このためには、父親も交えていろいろと話し合うことが大切です。この際、若い世代は老人の孤独感、所在なさに対しての理解が必要であり、老人はまた、若い母親のための老練な助手になるつもりでなければなりません。幼い子供を前にして、祖母と母親とが育児のことについて口争いをしたり、どちらかを非難したりすることは禁物です。

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