末っ子

末っ子は依頼心が強く、わがままになりがちだということはよく承知しているのですが、どうしても甘やかしがちになってしまいます。心身ともに健康な子供にするためには、どのような点に気をつけたらよろしいのでしょうか。
よく子供のなかで、末っ子はいちばんかわいいといわれているように、親にとって末っ子はとくに可愛い存在です。一般に、子供はかわいい。愛らしいしぐさや、子供っぽいふるまいは親の心をなごやかにさせるし、子供をもったよろこびを感じさせます。しかし、一方には親の心のなかには、子供が早く成長して大人と同じように行動できるようになってほしいという願望もあります。弟や妹をもっている長子や中間の子に対しては、親は早く成長してほしいという期待のほうが大きい。ところが、末っ子に対しては、いつまでも幼い子供であってほしいという気持が強い。長子や中間の子であれば当然叱られたり、禁止されたりする子供っぽい行動でも、末っ子であると許されたり、ときとしてはほめられたりすることさえあります。末っ子に対する親の態度は、どうしても保護過剰になりやすい。そのために、末っ子はいつまでたっても、親に依存しすぎる。末っ子は、青年期になっても親への依頼心が強く、親から精神的に独立できない場合も多い。自我が発達し、精神的に成熟した大人になるためには、親や家庭からの精神的独立はどうしても必要です。末っ子には、進学や就職のために家庭をはなれ、一人で下宿生活をおくらねばならなくなると、不安になり緊張が高まり、神経症になるものが少なくない。親や家庭からの精神的独立が完全にできていない結果と考えられます。

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また、末っ子は弟や妹が生まれる経験をもちません。長子や中間の子は、弟や妹の出生によって、いままで自分にそそがれてきた親の愛情が突然あらわれた赤ちゃんに奪われたという体験をもっています。この経験は、子供にとって大きな精神的ショックです。しかし、長子や中間の子はこの精神的なショックを乗りこえて、競争相手である弟や味に対して兄や姉としての役割を果してきています。一つの困難な事態を何とか解決しています。末っ子には、このような経験がありません。しかも、末っ子はかなりの年齢になっても、子供扱いされています。そのために、乗りこえなければならない困難にぶつかった場合、末っ子は筒単にあきらめてしまって、自発的な努力をしません。
このような性格の子供にしないために、親は次のような点に気を配ってほしい。親は長子に対しては、子供の年齢を無視して能力以上のことを期待しがちです。ところが逆に、末っ子に対しては年齢以下の行動を期待しています。一人で十分できる能力をもっているのに、ついあぶなっかしくて手伝ってしまったりする。特に子供が自発的にはじめた行動に対して、親が、そうやるんじゃないの。こういうふうにするのよ、とか、ちょっとかしてごらん。お母さんがやってみるから、よく見ていなさい。と助言をしたり、助力したりすることが多いと、子供の自発性の発達をおさえる結果になります。子供にしてみれば、自分でやるより親にやってもらったほうが楽だし、上手にやれるから親に頼るのです。末っ子が相当の年齢になっても、このような親の態度が続くことが多い。
親としては、長子が末っ子の年齢だったとき、長子にどのように躾をしたか、どのような態度をとってきたかを思い出してほしい。きっと、現在末っ子に対しているより、長子に対してはかなり厳しい態度をとっていたことに気がつくでしょう。子供に対する態度は厳しすぎてもいけないし、逆に甘すぎてもいけません。子供の成熟の度合や年齢にふさわしい行動を期待しなくてはいけません。

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