一人っ子

兄弟のある子供にくらべると、一人っ子は性格的な問題をもちやすいことはたしかです。しかし、一人っ子が兄弟のある子よりも秀れている点もなくはありません。一人っ子がそれ自体病気であるという言葉は、一人っ子のもつ問題を大げさに表現したものと理解してよいでしょう。
一人っ子は兄弟がいないから、家庭の中では大人たちにかこまれた、たった一人の子供として育ちます。親の目も十分すぎるほど届くし、大人と会話をする機会も多い。そのために、言葉の発達が早いし、素直なおっとりした性格をもつ子供が多い。一人っ子の長所ともいえます。けれども、一人っ子は兄弟のある子以上に問題をもちやすい。次にのべる一人っ子の二つの大きな特徴を理解したうえで、注意深く育てなければなりません。

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第一は、一人っ子は兄弟をもたないので、家庭の中で兄弟関係を経験しない。この兄弟関係は親子関係と友だち関係のなかだちをする重要な働きをもっています。具体的にいうと、子供は兄弟とともに生活することによって、子供は大人と同じでないことを知ります。子供との付き合いかたを学習しています。大人は、子供の立場に立って子供の心を考えてくれます。子供がもっと一緒に遊んでほしいと考えていれば、言葉に出さなくても、大人は遊んでくれます。けれども、子供はそうではありません。他人の立場に立つとか、他人の気持を推測するということはできません。自分の欲求を抑えて、他人の期待にそうようなことは、子供にはできません。
一人っ子は兄弟関係を経験しないので、子供と大人の相違を理解していないし、他の子供とのつきあいかたを知りません。そのために、幼稚園や保育園や家の近所で、はじめて友だちと遊ぶときに、うまく仲間にはいっていけません。友だちとの接触を避けようとしたり、友だちからわがままだといわれたりします。このように、一人っ子は社会性の発達に乏しい条件をもっています。
一人っ子の社会性の発達をおくらせないためには、できるだけ幼いうちから同年齢の子供と遊ばせることが大切です。幼稚園でいえば、三年保育のクラスにいれることが望ましい。大人の目からみると、友だちと仲よく遊ぶことはごく簡単なことにみえます。けれども子供にとっては、それほどやさしいことではありません。特に、一人っ子にとっては友だちと遊ぶことは容易ではありません。友だちとケンカをしても、あるいはいじめられても泣かされても、親としては友だちとうまく遊べないとあきらめてはいけません。親がでしゃばらずに、子供にまかせておいてほしい。
第二の点は、一人っ子の親は子供への期待が大きすぎる。子供の年齢や能力を越えた要求をしていることが多い。昔から、一人っ子は甘やかされるといわれてきました。たしかに、甘やかされている面もありますがが、最近の一人っ子の母親には、厳しすぎる面が目立ちます。これは、はやく大人と同じ行動ができるようになってほしいという気持が強すぎるためです。厳しすぎるしつけや、能力以上の目標を子供に強制すると、子供の性格形成に有害です。いわゆる情緒の安定しない子供になります。親としては、いままでの育て方を、もう一度この点から反省してほしいものです。

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