乱暴な子

幼稚園や保育園など集団生活の場面で、担当者の手をやかせるものに乱暴な子供がいます。この子たちは、ときに友だちにケガをさせたり、大切なものを壊したりして親も苦情をもちこまれやすい。もっとも一口に乱暴といっても、その程度は様々で、元気が良すぎるというものから、病的な狂乱状態を示すものまであります。
大人に比べれば、子供の行動は一般に乱暴です。これは、子供の自己表現の仕方が未熟であるということにもよります。つまり、自分の考えや要求を言語を通じて相手に伝えたり、相手の立場にたって物事を考えることができないために、相手に不満があったり自分が傷つけられたりすると、直接的な身体的反応でもって対応するため、乱暴な振舞いというように考えられるのです。しかし、これは一般論です。現実には乱暴な子供もいれば、気の弱いおとなしい子供もいます。それでは特に乱暴といわれる子供には、どんな事情が考えられるでしょうか。

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第一は、体力的にも能力的にももっと活躍できるのにそれにふさわしい場所が与えられていない場合に、たまたま開放的なところにいくとありあまっているエネルギーを爆発的に発散させて、それが乱暴するということになるケースです。親の躾がきびしかったり、老人がいて気がねをしていなければならないような事情にある子供についても、同じことがいえます。このような場合には、乱暴な行為を一時的に禁止するだけでは不十分で、旺盛なエネルギーを合理的に発散できるような場所や方法を考えてやらなければなりません。
第二は、親や教師に叱られすぎたり、厳しくされたりして子供の心に不満がたまり、反抗的になっているときです。このような場合には、親や教師の見ていないところで不満が爆発し、乱暴な行動となって現われます。
友だちや兄弟とゲームをして、それに負けてくやしいときに、乱暴することもあります。
第三は、乱暴なことをすることによって他人の注目を集めようとする場合です。弟妹が出生したときなどによくみられるもので、一種の退行現象であるとみなすことができます。
ごく稀な場合としては、大脳に機能障害が認められることがあります。これといった理由もないのに急に乱暴なことをするのが特徴で、何かふつうとかわった病的な印象を与える。専門医に相談しなければならない事例です。
以上、いくつかのタイプに分けて述べましたが、いわゆる乱暴な振舞いのなかには、その子供の年齢から考えてやむをえないものもあれば、深い要求不満に基づくもの、甘やかされて十分なしつけを受けていないために生ずるものなど、原因も単純ではないのです。
乱暴な行動は友だちから嫌われ、相手にされなくなるし、不満や憎しみをすぐ行動にあらわしてしまうのは未成熟な行動です。親や教師はこのような点を考えて、乱暴なことをされると相手がどんなに迷惑するか、乱暴すると友だちがいなくなってしまうことなどを話して、言葉でもって説明する能力や、我慢する力などを身につけるように指導していくことが望ましい。また、乱暴な振舞いというのは模倣されるものです。乱暴な子供の親、特に父親には乱暴な人がしばしば見出されます。

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