父親っ子・母親っ子

七歳の長女と五歳の長男がおります。上の子は父親になつき、下の子は私に甘えています。お父さん子、お母さん子という言葉どおりの有様です。このままでいいのでしょうか。
子供たちに、家族の中でだれが一番好きかをたずねると、長子は母親より父親をあげるものが多い。第二子になると、母親が一番好きというものが多くなる。上の子が父親を好み、下の子は母親を好む傾向は一般的に存在しています。この傾向は、上の子は最初の子供であり、父親にとって目新しい、珍しい存在なので、父親から子供に対する働きかけが多いためと考えられる。二番目、三番目の子供になると、しだいに新しさ、珍しさが少なくなり、子供との接触の時間も少なくなります。子供の写真をとるのは、どこの家庭でも父親の役目であるが、たとえば、三歳になるまでに何枚の写真があるかを数えてみればこのことがよくわかります。最初の子の写真がもっとも多く、二番目の子になるとぐっと数がへり、三番目の子ではほとんどないというのが普通です。
理想的にいえば、家族は同じようにみんな好きであることが望ましい。実際には、親にも好みがあるし、子供にも多少の好き嫌いがあります。家族員の間に、好きな順位が存在します。したがって、父親と母親とを比べて、どちらがより好きということがあってもよい。ただ、父親は好きですが、母親は嫌い(またはその逆)というのでは困ります。

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本問のように、兄弟が二人であるときは、お父さん子とお母さん子で終ってしまうから問題はありません。兄弟が三人以上である場合は、どちらにも甘えられない子供ができてしまいます。はみだした子供は不幸です。三人兄弟の場合は、まん中の子供がはみだしやすい。兄弟が多い場合は、親は特定のお気に入りをつくるべきではありません。お気に入りになれなかった子供は、ひがんだり、反抗的になったりします。お気に入りになった子供も、他の兄弟から嫉妬され、攻撃され必ずしも幸福とはいえません。兄弟のなかのある特定の子供を偏愛すると、よい家庭はつくれません。
質問のお父さん子、お母さん子の程度であれば、偏愛とはいえないでしょう。現在の状態を急に改める必要はありません。とかと、子供が成長し思春期をむかえる頃には、男子は父親との、女子は母親との結びつきが重要になります。父親には、思春期の男子の心の状態を理解することはできますが、女子の心は完全に理解することはできません。母親には女子の心は理解できますが、男子の心は理解しにくいところがでてきます。不安定な思春期から青年期にかけての時代を、大過なく過ごすためには、父親と息子、母親と娘の間に十分な意志の疎通が必要です。現在は七歳と五歳であるから問題はありませんが、父と娘、母と息子の現在の結びつきがあまりに強いと、将来、父と息子、母と娘の望ましい関係に悪影響を及ぼす可能性はあります。
親としては、お父さん子、お母さん子という状態を、固定した不変のものと考えてはいけません。現在の人間関係を安易に継続していこうと考えてはいけません。急激に変化させる必要はありませんが、お父さん子、お母さん子の状態はだんだんと解消する努力をしなければなりません。
また、一般的な問題ですが、親と子の関係は子供の成長にしたがって変化していくべきものです。青年期になっても、幼児期と同じように親に甘えたり、なついたりしていたのでは独立した人格をもった大人にはなれません。子供というものは、いずれは独立して親からは離れていくものなのです。親としても、いずれは子供が独立して離れていき、夫婦だけの生活があることを、今から考えておいたほうがよい。

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