幼稚園の効果

三歳児の母親ですが、転勤つづきで子供を幼稚園に通わせることができません。幼稚園にいかないと、小学校に入ってから追いつくことができなくなるでしょうか。幼稚園にいくと、教育上どんな効果があるものでしょうか。
この場合、ちょうど幼稚園の三年保育のクラスに入園させる年齢に当っている。いまの日本では、三年保育がいちばんふつうのあり方だから、ここで幼稚園に入れないといろいろな不便が生じます。本問のような心配がでてくるのは無理からぬことです。
しかし、幼稚園に通わせることの教育上の効果(保育効果)という問題は、実のところ、なかなかやっかいであり、簡単にはきめられません。第一に、その幼稚園がどんな教育目標をもち、どんなしかたでそれをなしとげようとしているかによって保育効果は大きく変わってきます。

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第二に、これと関連して、保育効果とは、その幼稚園に在園しているあいただけ効果のあがるようなものに限定すればよいのか、それとも、それが基礎となってその後もある程度まで永続するような影響をさすのかという問題があります。
第三に、また以上と関連して、幼稚園と小学校との関係を考えねばなりません。この関係の考え方によって、まったく同一の事柄も良く解釈されたり悪く解釈されたりするからです。例えば、必要以上のことを知っている子供がいると、クラスがふぞろいになって教えにくいから幼稚園ではできるだけよけいなことをやってほしくないという小学校の先生もあるし、反対に、入学するまでに、自分の名前の読み書きくらいは身につけてほしいと望む先生もあります。
そこで、保育効果の問題は、このような三つの条件のくみあわせを考えないと、うまく答えられません。例えば、漢字教育に主力を注いでいるような幼稚園に通わせりっぱに効果を収めたとしましょう。そのあげく、小学校に入るまでに漢字を覚えると国語の時間に興味をもたなくなるからいけないと考えている先生の組に入学したとしましょう。当然ながら、この子は、幼稚園教育が効果をあげたばかりに、よくない結果をもたらしたことになってしまいます。
しかし、現状では、あまりこのような心配はなさそうである。現在の日本の幼稚園は、大体において社会性とか情操の教育を重視し、小学校と関連するようなことにはほとんどふれようとしないのがふつうです。だから、幼稚園で習得されるものは、集団への適応、いろいろな社会的制度やルールの習得、教師と生徒といった社会的関係の認識などが主眼となり、それに、図工、音楽などの初歩的技能の習熟がつけ加わったものにすぎないと思われます。
むろん、このような学習の意味は大きい。最近の小学校では、入学当初から一年生が集団として行動できるので、以前のように、平常の授業に入るための準備期間がほとんど必要でなくなったといわれています。これは、幼稚園教育のりっぱな成果の一つと思われます。その他にもいろいろあるでしょうが、現在の幼稚園でかなり永続的な影響を与えるようなものが教育されているとはみえません。
このような事情であるとすれば、小学校で追いつけないと心配する必要はなさそうです。名前を呼ばれたら元気よく返事する、名前の読み書きぐらいはできる、この程度の訓練さえしてあれば、後は、小学校に入ってからすぐ追いつくことができるでしょう。

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