集団保育

保育園も幼稚園も、同年齢の幼児で集団を組織し、それぞれ保育園、幼稚園という施設の中で生活させたり、遊ばせながら、教育的課題を体験させるということから、保育園や幼稚園の保育のことを集団保育というのが一般的な意味です。すなわち、家庭で両親を中心に行なわれる保育を家庭保育というのに対して、施設における保育を集団保育として対比されます。
このように、集団保育は保育所の保育の特質をあらわすものとして使われる場合が多い。例えば、中央児童福祉審議会保育制度特別部会報告「保育問題をこう考える」の中で、保育はいかにあるべきかの第七原則(集団保育)として示されています。ここでは、子供に友だちと接触する機会を与える際、健全な社会性を養うことを集団保育としています。その集団保育に関する専門技術に熟達している専門家により、保育のために作られた施設、設備の中で、子供の年齢に応じて徐々に集団保育を発展させる計画性のある保育内容を実践するとともに、集団保育は、家庭という場で親子関係を通して発達する要素を十分認めながらおこなわれるものであるから、家庭保育と対立したり、それを無視するものではないといっています。

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このように集団保育ということは、一般的には戦前の幼稚園や保育園における保育が、家庭保育を補うということであったのと異なって、幼稚園や保育園における、集団生活を通して、自主的、自律的な精神や協同の精神を育て、社会生活への正しい態度と理解の芽生えを育てることを目標としている新しい保育を表そうとして使われているものと考えられます。
したがって、現在の幼稚園、保育園の保育は、この意味からはいずれも集団保育であるといえます。保育園や幼稚園で集団保育が良いとか、悪いとか考えているという場合、集団保育という語の意味が、歪められているようです。子供を集団的にいっせいに訓練する保育、一人一人の性格や発達の遅速などを無視してむりやりに型にはめこもうとする保育、集団の圧力ないしは暴力によって仕事をさせたりしつけをする保育というイメージで集団保育がとらえられているとすれば、前述した集団保育の意味からいってまさにナンセンスなことといわなければなりません。
次に、家庭で母親が乳幼児と一対一で保育するよりも、乳幼児をグループで保育することが乳幼児の成長発達によいとする考え方を、集団保育といっている場合もみられます。この場合、前述の集団保育が家庭保育を認めた上での集団保育であったのが、ここでは集団保育が優位になっています。
また、保育問題研究会でいう集団保育は、大人から子供へ、子供から大人へ、そして子供から子供へという、話しあいによって、一人一人が活かされ、発展していくような集団に育てあげることを集団保育の狙いとしています。現在、集団保育というとこのグループの集団保育や前記の家庭保育より優位の集団保育を指すことが多くなっているので、集団保育の使われ方に注意する必要があります。以上のように、集団保育という言葉の意味もいろいろな使われかたをしています。しかし、ごく普通に考えてみても、同年齢の少人数の集団をつくって、生活させたり、遊ばせながら、集団生活のきまりを身につけ、集団生活のしかたを覚えていくものであるから、一人っ子、二人兄弟が多くなっている今日、少くとも四、五歳児では集団保育は欠くことができないでしょう。しかし、集団保育が子供の成長発達にとってオールマイティではありません。

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