良い性格

幼稚園に通っている女の子です。なるべくおだやかな良い性格に育てたいと思うのですが、そのためにはどうしたらよいでしょうか。
良い性格ということは、わかりきったようでいて、考えてみるとなかなか難しい問題です。
心理学者のフロムは、すべての性格特徴はみようによって良くも悪くもとれるものだという。例えば、次ぎのような表をみよう。

騒々しい - 活発な
内気な - 思慮深い
移り気 - 社交的
臆病な - 慎重な

いま、ある一つの特徴を上側のように形容すると、いかにも悪く聞こえます。しかし、下側のように表現すれば、今度は褒め言葉になるのに気づきます。
この単純な例からも知られるように、いつ、どこでも、誰からみても必ず良いといえるような性格特徴はないといわねばなりません。典型的なのは、いわゆる内気の問題です。

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最近の児童相談では、どういうものか、内気、内向性を気に病む母親がたいへん増えてきました。これは一つには、幼稚園教育で社会的適応性ということが強調され始めた結果によるのでしょうが、ともかく、内気は無条件に良くないときめこんだり、病的なものと思いこんでいる母親が多いのに驚かされます。
しかし、ほんとうに内気は困りものなのでしょうか。さきほどの表にもみるように、内気は、反面、思慮深いというような良い特性をも件っています。非社交的といえば聞こえは悪いが、自立的な人というと良く聞こえます。のみならず、いろいろな研究によると、内向的な子供は素直で躾やすいが、反対に、外向的な子供は、なかなか躾にのらず手数がかかるというデータもあります。社交的だからといって、一概に良いとばかり考えるのは大きな間違いです。
ようするに一つ一つの特徴をばらばらにして、良いとか悪いとかいってみても始まりません。それらは、子供の個性です。問題は、むしろ、各々の個性がどれだけ生産的に活用されているかにあります。
内気が、依存性とかわがままなどと結びつくような育て方をしたら、いわゆる、ひっこみじあんの内弁慶といった子供ができてしまいます。これは、内気が困った方向に作用する例です。しかし、内気と知的な関心とが結びつくように育てることができれば、まじめで考え深い子が生まれてくるでしょう。
このように、一つ一つの特徴を問題にするのではなくて、それらがどんなふうに組み合わさって、全体としてどんな性格ができ上っているかを考えるほうが大切です。また、わが子の個性のうち、良いところを最大限に認めてやり、それを活かすような結びつきを考えることが大切なのではないでしょうか。
本問の場合は、いわゆる女の子らしいおとなしい性格をと望んでいられるようです。親が、それがいちばん好ましいと考えるのなら、そのような指導方針をとることはむろん結構です。
しかし、女の子だからともかくおとなしくしておきさえすれば無難だという気持がどこかにあるのなら、必ずしも賛成はできません。社会的標準にあわせていくことも最低限度必要ではありますが、しかし、豊かな個性を育てあげていくことのほうが、もっと望ましいことのように思われるからです。

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