幼児と読み書き

たいていの幼稚園児が、ひらがなを読んだり書いたりできるそうですが、いったいどの程度に教えたらよいのでしょうか。あまり読み書きを教えてしまうと、小学校に入ってからあきてしまうという話を聞き迷っています。
現在では、小学校に入学する頃になると、たいていの子供がひらがなを読むことができるようになっている、というのはたしかです。しかし、書くほうはまだあまり完全にはできていないようです。
幼稚園では正式に文字指導はしないが、年長組になると、下駄箱に子供の名前を書いておいたり、短い文を読ませたりしているところが多いようで、家庭で何らかの文字教育がおこなわれることを前提としているようです。
そこで、家庭における文字教育をいつはじめたらよいか、ということになりますが、文字教育といってもいろいろな段階があります。

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まず、絵本を読んでやる段階、これは一歳のおわり頃からはじめることができます。本に親しみをもち、大人が字を読むところをみるというのは文字指導のはじまりです。それからしばらくの間、二歳、三歳と、親は子供に文字を教えるなどということを気にかける必要はありません。子供の話にはよくうけこたえをしてやり、子供が面白がる、昔からある童話を何度も子供の求めるままに話して聞かせるというようにして、耳とロでする言語生活を豊かにしてやる。絵本を読んでやるときも生き生きと話して聞かせるということを心がけ、かならずしも、印刷されている文字の通りに読むという努力はしなくてもよいと思います。絵本向けに短く書きなおされた童話は、同じ言葉のくり返しがはぶかれてしまっていて、かえってつまらないものになってしまっていることが多い。
やわらかい鉛筆、クレヨン、紙などの筆記具は、子供が、どんなにおかしなものでも、何か書こうとするようになったら、自由に使わせてやりたいものです。
子供の持ち物には、子供の見ている前で名前を書いてやる。そのうちに三歳の半ばから終りぐらいにかけて、何か知っている文字を身のまわりの印刷物の中から見つけて喜ぶようになります。そのようなことがしばらく続いた後に、文字積木を与え、絵のほうだけを読んでやり、「あさがおのあ」というように表の文字を絵をたよりに読めるようにしてやります。
このような指導をすると、しばらくの間は「あ」の字を見せても「あさがおのあ」というようにしか読めませんが、心配はいりません。「あ」[だ」「ま」という三枚の文字積木をばらばらの順序で子供の前に置き「あたまというのをつくってごらん」といって単語の構成をさせたりしているうちにしだいに一字ずつ読めるようになっていきます。
童謡の歌詞を覚えてから、リズムに合わせて正しく歌うことも、日本語の音の単位を自覚させるという意味でやはり一種の文字指導になっていると考えられます。
ようするに、機会は十分にこしらえてやるが、決して文字を教えようとしてあせらないことです。文字を書く指導というのは、就学前には親のほうから進んでやらなくてもよい。絵を自由に描かせておけばそのうちに文字も書いてみたりするから、そのときほめてやる程度でいいでしょう。
小学校に入ったときに読み書きができるようになっていたら、そのときはまた、新しい目標を与えてやればあきることはありません。ただ、耳とロを使っての言語生活が貧弱なのに文字指導に夢中になることだけは厳につつしみたいものです。

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