そい寝について

 かわいがって面倒をみてくれていた年寄りが亡くなり、そのショックと寂しさから、そい寝をしてほしいと言い出す子どもをよく見かけます。単に年寄りが、そい寝をしていたからという理由だけでなく、子どもが寂しく頼りなく不安なとき、よくそい寝してもらいたがるものです。
 それに、両親とも、年寄りに依存していたことと、生活に急変をきたしたこととで、大人もオロオロしている状態です。頼りにしている親がオロオロしていたのでは、子どもはよけい不安になり、せめて眠るときだけでもそばにいてもらいたいと思うのは当然です。
 したがって、まず、両親が生活の立て直しを考えることが大切です。両親で子育てと家事の分担や助け合いを工夫して、しばらく、お子さんが眠るまで、そい寝といわないまでも、そばにいてあげる時間を生み出してください。両親のどちらでもよいのですが、できれば交替してみる方が、両方の親とふれ合う機会ができてよいと思います。
 また、子どもが心に傷を受けたとき、例えば、友だちに仲間外れにされたとか、幼稚園で失敗したとか、そんなときも、そい寝をねだることがあります。
 子どもは、こうして心の傷を癒し、不安を取り除く方法を、生得的に身につけているのかもしれません。
 したがって、親がいいタイミングでそい寝をしてやることによって、ある種の問題を防いだり、軽くしたりすることができるのです。
 そして、お子さんの寂しさや不安が消えたら、就寝時の演出に、いろいろ変化をもたせて、ひとり寝の方向へ進めていくのがよいでしょう。

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 そい寝をするなら、いくつかの点に注意を払わなければなりません。
 その一つは、いくら効果的な方法でも、これをいつまでも続けていては、ひとり寝の習慣も養われず、自立心にも響くこと。そこで、あくまでもこれは臨時の方法、または特別サービスということを、子どもに理解させておくことです。
 次に、そい寝が必要なときで も、一晩中べったりは感心しません。就寝時、そい寝をしてやっても「あなたが眠ったら、あっちへ行って、ママはお仕事しますよ」と、はっきり言っておく。その方が夜中に目を覚ましてショックを受けることがないからです。
 また、いつまでもそい寝を要求されたら、そい寝に代わる楽しみ方を、いろいろ考えてやるのがいいでしょう。ただし、そい寝をねだられたそのとき、しかったり、拒絶したりは考えものです。そのときどきの子どもの気持を汲んでやることが大切ですから。
 むろん、いくら子どもが不安でも、小学校中学年以上は避ける方がいいでしょう。寂しさや不安に耐えて生きる力も養わねばなりません。もっとも、大きい子が突然そい寝をねだる時は、笑ったり、叱ったりせずに、よく子どもの内面の問題をほりさげてみることです。何か心に傷を受けているかもしれませんから。その原因を取り除 くことこそ先決でしょう。
 外国の専門家の中には、日本的風習のそい寝を高く評価して精神的特効薬のように言う人もいます。が、日本人自身は、自主性、自立性を阻害するのでは、と戸惑います。そい寝即自立障害というわけではありませんが、原則としてはひとりで寝るのが当然で、それが親離れのワンステップではないでしょうか。
 昔、親はみんなそい寝したと主張する人もいますが、次々子どもが生まれて、実際には長期間そい寝はできなかったはずです。
 また、住宅事情から、親と子が川の字に寝ても、ふとんは別にした方が安眠できます。それに、大きくなると、親の性生活を見聞きしている子どももいて、その点でも問題でしょう。

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