勉強が嫌い

三年生の男の子、一人っ子で甘やかしたせいか、いくらいってもちっとも勉強しません。どうすればよいでしょうか。
勉強嫌いで困るという訴えほど数多いものはないですが、反面、その実態は実に様々だともいえます。冗談めいたいい方をすれば、どんな子供の場合でも、中産階級の母親は必ず勉強をしないという苦情だけは持っているくらいなのです。
だから、この訴えの主因は実はどの辺にあるのかよくわかりません。実際に子供がなみはずれた勉強嫌いなのか、それとも母親の子供への要求や期待が高すぎるため、子供は人並みにやっていても勉強嫌いにみえるだけなのか、果たしてどちらが多いのでしょうか。さらに勉強をしないから追いついていけなくて困っているのか、それとも、有名校に受験するためにはもっともっと勉強しなければということなのか、どちらなのでしょうか。また、特定の学科が嫌いなのか、それとも全部が全部好きになれないのかも問題です。

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本問の場合は、ごくありふれた勉強嫌いのようです。いくら言ってもちっとも勉強せず、それでいてそう切実に困っている様子もないのだから、学校ではちゃんと追いついていけるのでしょう。そのかぎりでは、それほどの問題ではないと思います。
ちょっとひっかかるのは、一人っ子で甘やかして育てたというところですが、もし過保護型で依存的な子供になっているのなら、むしろ、一から十まで親に頼り、宿題その他をやってくれるようせがむはずです。この場合、そうとはみえないから、一人っ子といっても、むしろ反対の型です。つまり、かわいがられすぎて自信過剰、わがままで人のいうことをきかない子であるように思われます。しかし、これとて、他に何か心配な徴候もないのなら、さほど問題とするには当たりません。
問題は、むしろ、ふつうの母親は勉強をしないことに何となく不安を感じ、必要以上に小言を言ったり心配したりする点です。ですが、低学年のうちでは、学校でしっかり授業を受け基礎的な予習復習さえしておけば、それで十分なはずです。それ以上、形の上だけ机に座らせてみても、身を入れてやっていないのではしかたがないし、もっと問題なのは、子供が遊びは楽しく勉強は苦しいものと思いこんでしまいかねない点です。
一年生の子供は、一時間の授業時間中、注意していられるのはせいぜい一〇分くらいだというデータもあります。低学年のうちから、無理な強制をしても益はありません。それよりも、楽しく勉強できるこつを身につけるほうが大切です。そのためには、生き生きとした知的な関心を子供がもっていることが必要でしょうし、また、勉強すればそれだけ向上したという感じが与えられることも重要です。さらに、母親が監視や強制ではなくて、いっしょに考えてやるという態度を示すことも大事です。
自信がなくてテストに尻ごみするというのは、勉強嫌いとは違った問題点を含んでいますが、基本的な考え方としては同様です。たぶん、タイプこの子は、気が弱く内向的で競争の圧力に負けてしまうタイプです。こういう性格的な問題は、本人がもう少し自分自身に自覚をもつようになる年齢まで待つよりしかたがありません。この段階では、どれか一つの教科に力を入れて指導し、そこで本当の自信をもたせるようにしたら、いずれは、他の教科にも好影響が及んでいくのではないでしょうか。

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