転校児童

仕事の関係上、二年くらいで勤務地がかわります。そのつど子供を連れて引越しをしなければなりません。小学校五年生の長男は、これまでに三度も転校しましたが、すぐ新しい学校に慣れて友だちもできます。いま二年生の妹は、一年の二学期に一度やむをえず転校しましたが、なかなか慣れず、泣いてばかりいて新しい学校に行かれませんでした。やっとなれたと思ったら、今度また転校しなければなりません。また、前回のくり返しかと恩うと気が重いのですが、子供を置いていくこともできません。どうすればようでしょうか。
転校児が最近は多くなりました。そしてたしかに、学校がかわってもすぐ新しいところに慣れて、転校した翌日には元気よく遊んでいる子供もいれば、なかなかなじむことができず、二ヵ月も三ヵ月もぐずぐず過してしまう子供もいます。小学生にとって、学校というところは生活のすべてのようなところなので、早く適応できる子供はすぐそこからいろいろなことを吸収するし、適応するのに時聞かかかる子供は、慣れるまでの間の不安感や緊張感のために、当然、吸収すべきことを吸収できなくなってしまいます。

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すぐ適応できるかどうかを左右する要因としては、これまで在学していた学校が楽しいものだったかどうか、新しい学校の空気や友人たちの態度、新しい先生がその子供をどう迎えてくれたかなども考えられるし、その子供自身の性格も無視することはできません。
概して、活発で元気がよく、屈託のない子供は適応が早く、これに対して、気が弱くておとなしい子供は慣れるのに時間がかかります。また、勉強の成績に自信のある子、体力のすぐれている子、何か特技をもっている子供は転校してもすぐうまくやっていくようです。しかし、このような性格的なことや能力的なことは、すぐ直したり身につけさせたりすることはできないので、さしあたっての問題としては、次のようなことが考えられます。
第一は、転校の理由を子供にわかるように説明することです。父親の職業の特徴を話したり、引越ししなければならない事情を当人に納得のいくように話すことです。
第二は、新しい土地の特徴を話してやることです。特に言葉遣いが違うようなときは、本人がそのことについて予備知識をもっているかどうかは、適応の速さに大きな差をもたらします。今まで使いなれていた言葉をうっかりしゃべって失笑を招き、それ以来、学校に行くのを嫌がったという事例があります。方言をすぐ直すのは難しいが、ここでは言葉遣いが違うのだということを知っている場合と、そうでない場合とでは、心理的には大分違うのです。気の弱い子供の場合には、転校の手続きをとる前に、その学校の付近を連れて歩き、通学している子供たちを見せたり、文房具店に入ったりして、その学校の雰囲気に慣れさせることが効果的です。級友に紹介される前に、担任の先生に一度会っておくことも、このような子供の場合には必要なことです。
第三は、新しい学校についてあまり先入観を与えない方がよいということです。もちろん、新しい学校の特色を客観的に伝えることは必要です。しかしそれ以上に、今度の学校はとてもみんなよくできるらしいとか、先生は厳しいかもしれないというように、子供に不安感や警戒心をもたせることは避けるべきです。
転校児童にとって大切なのは、その第一日日の体験である。気の小さい子供ほど緊張しやすいから、親はその気持を汲みとって、落着いた気持で登校するよう注意してやらなければなりません。家の中が引越しでゴタゴタしていることが、よけい子供の気持を不安定にすることもあるのです。

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