お小遣い

今年小学校に入ったばかりの男の子です。お小遣いをもらっている友だちを羨ましがり、しきりに自分にもくれといいますが、いまから与えてもよいものでしょうか。
お小遣いの与え方は、地域や階層によってかなり異なります。一般に、下町の商業地域では、早くからお小遣いが与えられ、また、その額もかなり大きいことがあります。与える方法も、必要なたびにそのつど渡すというしかたが多い。これに対して、山手の中産階級では、お小遣いの与えられる年齢はかなり遅くなるし、毎月、一定額を渡して、使い方を記帳させておくような家庭が多くなります。

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このようなお小遣いの与え方は、ある程度その家庭の経済生活の様相を反映しています。商家なら、現金が毎日出入りするから、毎月の定額制というのはいかにも窮屈な感じがするのでしょう。また、早くから金銭の価値に対する感覚が身につくから、これを自分で使ってみたいという動機も早くから起こるといえます。これに対して、いわゆるホワイトカラーでは、月給による予算生活がとられるので、一時に派手な支出をすることが少ない。また、金銭への堅実さが尊重され、そのような躾がおこなわれます。なるべく浪費をさけるという建前から、お小遣い支給の時期も遅らされることになります。
中産階級の母親は、一般に、小さい子供が勝手にお金を使うのを嫌がる傾向が強いけれども、このことは、根本的には、ここにのべたような事情に根ざしています。つまり、母親の頭のなかにある金銭的に堅実なホワイトカラーのイメージが、しらずしらず子供にも押しつけられているわけです。
こうみてくると、お小遣いを与えうる年齢は何歳かが別に決っているわけではないので、それは親の躾方針によって決められるとしかいいようがありません。
本問の場合は、中産階級的な家庭が下町地域に移住したというような例ではないでしょうか。そこで、お小遣いについて、親の方針とまわりの地域の習慣との間にずれが起きているのでしょう。
この問題の解決のしかたも、結局は、親の考え方にかかっているのですが、友だちが皆そうであるなら、いまから与えるほうが良いのではないかと考えられます。
小学校一年生からお小遣いを与えても、格別早すぎるというほどではありません。母親としては、おそらく、一年生だから自制心もなくつまらないことに使ってしまうのではないかとか、まわりの友だちに引きずられるだろうという点を危ぶんでいるのでしょうが、しかしそれよりは、子供の要求不満や仲間との食い違いをもっと重視しなければなりません。友だちがいなくても構わないというのなら話は別ですが、この年齢では仲間集団は非常に大切です。お小遣いの多少くらいには代えられません。
浪費や買食いを心配する気持もわからぬではありませんが、子供は仲間や地域の習慣に影響されやすいから、その点もある程度大目にみるよりしかたがありません。もう少し大きくなってくれば、お金の適当な使い方もしだいにわかってくるものと思います。

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