ケンカの指導

小学校に入ったばかりの男の子ですが、幼稚園の頃からケンカをよくして、先生から叱られたり、よそのお母さんから注意を受けたりしました。特に危険なケンカはしないようですが、わがままで困っています。どうすればよいでしょうか。
子供は実によくケンカをします。家庭では兄弟げんかを、幼稚園や学校では友だちと激しくケンカをします。その多くは一過性のケンカであり、いねばきわめて日常的な現象です。しかし、この質問にもあるようにケンカばかりして困ると喚く母親もいれば、ケンカのできるような意地のある子になってほしいと願っている母親もあります。
ケンカのきっかけとなりやすい事情としては、次のようなことが考えられます。
自分の痛みや不快の原因が、他人の行動の結果であると思った場合。足をふまれたとか、突然ぶつかったというような例である。
自分の遊びや仕事を他人がじゃました場合。これは砂場などの狭い場所でよく起きます。
所有権の侵害。自分のものを他人が使ったとか、壊したという場合です。
背信、軽蔑。うそをついたとか、秘密の約束ごとを他人に話してしまったというような場合です。
義憤、正義感。弱いものいじめをしてはいけないといわれているのに彼はやっているというような場合です。
競争、嫉妬心。いいものを見せびらかして、しゃくにさわるという場合です。

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子供のケンカは自分の要求と他人の要求との調整がつかず、集団生活のルールが理解できず、互いに自己を主張して譲りあうことをしないために起きることが多いのであるから、ケンカをとおして社会性の発達を助長するように指導していかなくてはなりません。すなわち、相互の立場を理解させ、みんなが仲よくするためにはそれそれの要求を調整し、一定のルールを守っていかなければならない、ということを理解させるのです。
ケンカは力と力のぶつかり合いであるから、子供同士の解決に任せてしまうと、強いものが弱いものを圧倒して強いものの勝ちということになりがちです。当事者たちは自分の正当性を主張しあって、物事を公平に見ることができないのであるから、親や教師はおだやかに話し合う場をつくって相互の立場を説明してやれば、解決の糸口を見つけることができるのです。
ケンカにはときに危険が伴います。ハサミやナイフを持ち出すことかありますが、こうしたことはつねに叱って禁止しなければなりません。しかし、なぐり合いのケンカや口げんかはそれ自体としては一概に悪いことではありません。むしろ、子供はケンカを通していろいろのことを覚えていくのです。むしろ、すぐ相手に屈服してしまったり、控えてしまう子供があるとすれば、その方が問題である。知能の発達に異常がなく、しかもいつもいじめられてばかりいて抵抗もできないような子供には、もっと自己主張をし、意欲的に行動するように指導しなければなりません。
一口にケンカといっても、一人一人の子供によってその仕方は異なります。さっぱりした陽性のケンカをする子もあれば、底意地の悪いひねくれたケンカをする子供もいます。ふだん溺愛されてわがままになっている子供、厳格すぎるしつけを受けてうっぷんのはらし場所のない子供、放任されている子供、知能が劣っていて仲間に入れない子供、てんかんなどの異常をもっている子供などは、概してケンカをよくする子供たちであり、特別の指導と注意が必要です。

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