絵画教室

幼児むけの絵画教室が近所にできましたので、子供を入れたいと思います。私は絵が下手で苦労しましたので、子供はこんな目にあわせたくないと思っているのですが、効果があるでしょうか。
絵画は、従来の経験的知識からみて、早教育の対象としてかなり効果のあがるものの一つとされています。絵画教室にいれてみて、悪いことはないでしょう。ただし、絵画の早教育については、もっとも効果的な方法がまだ確立されているとはいえない段階であるように思われます。例えば指導法ひとつをとってみても、子供の自発性を尊重して、上手下手を問わず描きたいものを描かせるという方式と、初期から、成人と同一の指導を入れて基本的な描き方を教えこむべきだという方式とがあるようです。このどちらが、より効果があるかを決めるのは、なかなか難しい問題です。
幼稚園段階の子供は、よく左右が逆になった鏡文字を書きます。また、菱形のような簡単な図形の模写も、四、五歳ではかなり難しい。しかも、これらはふつうのやり方で教えこんでみても、なかなか訂正できないことは、多くのひとが経験しているでしょう。このように幼児期では、例えば、形を正確に描くという課題ひとつをとってみても、習得はそう簡単ではありません。まして、平面のうえに立体的な形を正確に描くなどということは、かなり高い知的水準を前提とするものであり、ただ、早くから始めるというだけでは容易に達成されるものではないと思われます。

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初期の絵画教育は、色や形の調和に対する感覚を養うことが大切であるように感じられます。このような関心は、良い絵画をたくさんみることからでも生まれてくると思われるから、幼児にも必ずしも難しくはありません。この見地からは、絵画教室という雰囲気のなかに入ることが、すでに初歩の絵画教育をなしているのでしょう。
そのうえに、自由に絵を描くことが奨励されれば、描くことに対する不安や尻込みが除かれることの効果は大きいでしょう。これがもとになって、絵画への自信がうまれるなら、大きな成功といってよいでしょう。しかし、それ以上に絵画的技能の習得を要求するなら、やはり、かなり厳しい指導を必要とするでしょう。
以上のように、絵画への興味や趣味の養成が主眼なら、のびのびと自由にという方針のところが向いていますし、それを超えて修練させたいなら、もっと別のタイプの指導者が適切でしょう。本問の場合の趣旨は、むしろ前者であろうから、その絵画教室の指導方針をよくきいたうえで判断をしたらよいでしょう。
ただし、この機会に一言したいのは、自分が下手だったからというような消極的動機に親が動かされているうちは、子供のなかにも決して積極的な関心は育たないという点です。子供は、しらずしらず親を見習うものであり、また、家庭環境からの影響が大きいものです。両親とも、絵が下手で嫌いというような場合には、どんなに教室にかよわせてみても、あまり高い期待はもたないほうがよいでしょう。
習字教室についても、考え方は同じです。習字そのものが目的ならば、習字教室に入れるのも結構ですが、行儀の習得が主眼であれば止めたほうがよいのではないでしょうか。子供に負担をかけるだけで、結局、たいした成果はないという結果に終りがちと思われるからです。

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